神川輪業ブログ

BLOG

神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

8の字タイヤ

2016年9月30日

昨日、接触事故に遭ったという自転車を取りに行ってきました。

事前情報では「前輪が曲がっただけ、乗ってた本人はかすり傷」と聞いていました。

 

 

行ってみたら、確かに前輪は曲がってました。

 

img_20160930_143207

 

しかし、前輪以外にもフロントフォークも盛大に曲がってるし、

スタンドもカゴもペダルもキャリヤもブレーキレバーもなんですけど・・・

今年モデルの電動自転車が結構な重症。

 

 

乗っていたのは高校生の男の子。

実は友達から借りていたらしい。

 

 

それだけでもややこしくなるのに、

警察を呼んでいないという。

事故に遭った本人と話してないのですが、聞けばひき逃げに近い状況・・・

 

 

まあ私の仕事は見積もり出して修理するだけ。

 

 

でも、せめて警察だけは・・・と思うのでした。

 

 

 

 

本日、ビッケGRI(ビッケ グリ)の試乗車が入荷しました。

早速組み立ててみましょう。

 

img_20160929_094342

 

まずは見た目。

前カゴは「ビッケモブ」の方が断然大きいです(でも不満は無い)。

そしてサドル高は下がったけど、フレーム形状の影響で

乗り降りも「ビッケモブ」がしやすいです。

 

 

では、乗ってみましょう。

 

 

一言で言うなら「スムーズ&サイレント」

発進加速などの極低速域は今までの「ビッケモブ」がやっぱり力強い。

ただ、「ビッケモブ」はペダルの踏み込みに対して

「ウインウイン」とモーターの強弱音の変化も分かるのですが、

「ビッケGRI」にはそれがありません。

音もパワーも「ウイーーン」っと一定(に感じる。)

 

 

そしてモータ音も静かです。(回生時は少し大きいけど)

負荷が掛かった時でも「ビッケモブ」より静かで快適。

静かでトルク変動も少ないため乗り心地もよく、

回生ブレーキも中々いいです。(満充電時には回生しないけど)

 

 

気付いたのが「スピード(最高速度)はそんなに出ない」という事。

前輪モーターの苦手な低速域を補うためにギヤ比を

低速に振りすぎた感があります。

ビッケモブで「2」の変速なら、「ビッケGRI」は「2.4」くらいの速度感覚です。

「3」の位置でも速度が出ないので、

「4」があるんじゃないかと変速機を回してしまうほど。

 

 

「ビッケモブ」は低速(時速10キロ程度まで)元気で、中速(15キロ程度)から

アシス卜の低減を感じ、高速(20キロ低度)でアシスト終了

といった状態ですが、「ビッケGRI」では発進加速が弱く、

低速はやや弱め、中速は元気だけど、「3」でもシャカシャカ気味で、

意外に進んでいない。

 

 

そしてやっぱり気になる坂道(かなりの坂道)発進、

「ビッケモブ」は瞬時にアシスト開始してくれますが、

「ビッケGRI」は「どっこいしょ」ともたつく感覚。

出だしだけは「もっと頑張って!」とモーターに言いたくなります。

※2018年モデルで発進加速も改善されました。

 

あっ、普通の坂の登坂力は「ビッケモブ」と同等以上にあります。

ただ我が家の周りの環境はかなりの坂道。

 

%e7%9c%9f%e7%a9%ba%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%88%e8%88%97%e8%a3%85

 

この道路が坂道のレベルを物語ってます。

このアスファルト路面ではきちんとタイヤに駆動がかかる

ビッケモブがいいです。

 

 

まあ、前輪モーターで今まで言われている通りの

メリット・デメリットは健在ですが、

サンヨーのエネループバイクより2世代分は進化してますね。

 

 

おまけとして妻のショートインプレをお届けします。

 

「なんか変」・・・そりゃ、前輪モーターですから今までの電動とは感覚が違います。

「ここが硬い」・・・ベルト駆動でビシッと張ってるのでペダルの逆回しは重いです。

「ブレーキがカックンカックンなる」・・・回生ブレーキが効くとそう感じます。

「ハンドルが近い」・・・「ビッケ2」とハンドル形状が違い、近くに来ます。

 

でも自転車を使うときには「グリ」を使う事が多いので

乗りやすいんでしょうね。

 

 

質問等ございましたら出来る限り回答いたしますので

お気軽にお尋ね下さいませ。

 

 

昔、私が在籍していた会社でお世話になっていた方が

オーダーでサイクルジャージを注文してくれていたのですが、

本日予定通りに届きました(忘れていたけど・・・)

 

img_20160927_140643

 

う~ん、派手。

これ着て走ってたらマナー違反など悪いことは出来ませんね。

 

 

でもカッコいいな。

 

一般車のチューブには0.8㎜厚の物と、1.2㎜程の肉厚チューブがあります。

厳密には他にも種類があるのですが、0.8㎜か1.2㎜の場合がほとんどです。

 

 

もちろん、厚みのある1.2㎜の方がパンクに強いです。

強いといっても画鋲やガラス、釘などの貫通パンクではほとんど同じです。

差があるのは「揉まれ(擦れ)パンク」に対してです。

1.2㎜の方が空気の透過性も低いので空気が抜けるスピードも遅いですが。

 

 

空気が適正に入っているときにはタイヤとチューブはほぼ密着しているので

お互いが擦れあう事はありませんが、空気が抜けてくるとタイヤとチューブが

密着が弱くなり擦れてしまいます。

 

 

タイヤとチューブ、ケンカして負けるのはやっぱり厚みの薄い方なので

やがてチューブに穴が開きます。

0.8㎜と1.2㎜の差は「穴が開くまでの時間の違い」と言えます。

 

 

肉厚チューブだからと言って空気入れを忘れていると下の画像のように・・・

 

img_20160926_122423

 

0.8㎜よりパンクに至るまでの時間が長いので削れる量も多くなります。

 

 

ここまで削れてしまったらパンク修理では対応できず、

チューブ交換となってしまいます。

理想は月に1回の空気入れですが、2か月に1回でもほとんど問題ないので

しっかりと空気を入れてあげましょう。

 

やっぱり、バッテリー大容量化をしてパナソニックを追う模様。

 

2016 パナソニック 電動自転車 バッテリー

 

現行で8.7Ahのバッテリーのモデル(小径モデルはそのまま?)は

12.8Ahを搭載との話がチラホラ。

ただ、パナソニックみたいにコンパクト化は出来ないっぽい。

一方、パナソニックは20Ahクラスのバッテリーも準備中との噂が・・・

 

 

ヤマハ/ブリヂストンの12.8Ahとパナソニックの12Ahを比べると

12.8Ahの見た目がスタイリッシュじゃないんですよね~。

10Ahとかの容量でいいから見た目にも(重量にも)こだわって欲しかったな~。

 

 

ブリヂストンは前輪モーターのバッテリーを容量アップ?

「フロンティアロイヤル」のポジションに「フロンティアDX」が並んだので、

「フロンティアロイヤル」はもう1段あげるとか。

 

 

アシストレベルの差別化が出来ないので、

やるならバッテリー大容量化になるんでしょうね。

 

 

軽快車タイプの電動の場合、パナソニックは大容量だけど重く、

ヤマハ/ブリヂストンは容量少ないけど軽い。

ていう棲み分けが出来ていた2016年モデルでしたが、2017年モデルは

どうなるんでしょう?値段も上がるよね?