神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
ビッケGRI(ビッケグリ)の試乗レビュー
2016年9月29日本日、ビッケGRI(ビッケ グリ)の試乗車が入荷しました。
早速組み立ててみましょう。
まずは見た目。
前カゴは「ビッケモブ」の方が断然大きいです(でも不満は無い)。
そしてサドル高は下がったけど、フレーム形状の影響で
乗り降りも「ビッケモブ」がしやすいです。
では、乗ってみましょう。
一言で言うなら「スムーズ&サイレント」
発進加速などの極低速域は今までの「ビッケモブ」がやっぱり力強い。
ただ、「ビッケモブ」はペダルの踏み込みに対して
「ウインウイン」とモーターの強弱音の変化も分かるのですが、
「ビッケGRI」にはそれがありません。
音もパワーも「ウイーーン」っと一定(に感じる。)
そしてモータ音も静かです。(回生時は少し大きいけど)
負荷が掛かった時でも「ビッケモブ」より静かで快適。
静かでトルク変動も少ないため乗り心地もよく、
回生ブレーキも中々いいです。(満充電時には回生しないけど)
気付いたのが「スピード(最高速度)はそんなに出ない」という事。
前輪モーターの苦手な低速域を補うためにギヤ比を
低速に振りすぎた感があります。
ビッケモブで「2」の変速なら、「ビッケGRI」は「2.4」くらいの速度感覚です。
「3」の位置でも速度が出ないので、
「4」があるんじゃないかと変速機を回してしまうほど。
「ビッケモブ」は低速(時速10キロ程度まで)元気で、中速(15キロ程度)から
アシス卜の低減を感じ、高速(20キロ低度)でアシスト終了
といった状態ですが、「ビッケGRI」では発進加速が弱く、
低速はやや弱め、中速は元気だけど、「3」でもシャカシャカ気味で、
意外に進んでいない。
そしてやっぱり気になる坂道(かなりの坂道)発進、
「ビッケモブ」は瞬時にアシスト開始してくれますが、
「ビッケGRI」は「どっこいしょ」ともたつく感覚。
出だしだけは「もっと頑張って!」とモーターに言いたくなります。
※2018年モデルで発進加速も改善されました。
あっ、普通の坂の登坂力は「ビッケモブ」と同等以上にあります。
ただ我が家の周りの環境はかなりの坂道。
この道路が坂道のレベルを物語ってます。
このアスファルト路面ではきちんとタイヤに駆動がかかる
ビッケモブがいいです。
まあ、前輪モーターで今まで言われている通りの
メリット・デメリットは健在ですが、
サンヨーのエネループバイクより2世代分は進化してますね。
おまけとして妻のショートインプレをお届けします。
「なんか変」・・・そりゃ、前輪モーターですから今までの電動とは感覚が違います。
「ここが硬い」・・・ベルト駆動でビシッと張ってるのでペダルの逆回しは重いです。
「ブレーキがカックンカックンなる」・・・回生ブレーキが効くとそう感じます。
「ハンドルが近い」・・・「ビッケ2」とハンドル形状が違い、近くに来ます。
でも自転車を使うときには「グリ」を使う事が多いので
乗りやすいんでしょうね。
質問等ございましたら出来る限り回答いたしますので
お気軽にお尋ね下さいませ。