神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

昨年、駆動系5点セット交換したベロスターの方から

「走行中、変速していないのにチェーンが外れた」と修理依頼。

 

お預かりして調べてみると、前回は問題なかったフリーホイールが

フリーにならずにチェーンをどんどん送っていってしまう症状が

出ていました。

(後輪浮かせてトップギヤで空回し、ペダル止めてもスプロケ回るなら×かと)

 

う~ん、今後は駆動系5点セット交換に追加して

フリーホイールのオーバーホールも追加提案した方が良いかも。

 

で、今回はフリーホイールのオーバーホール(以下O/H)だけ行います。

 

フリーホイールのO/Hはお店によっては対応して貰えずに

車輪ごと交換を言われるお店もあるそうなので、

まずは購入店さんにご確認をお願いいたします。

(ハブの品番はFH-IM20なのですが、スポーク・ニップルも

交換する事になるでしょうから手間を考えると後輪ごと交換という

事になるんでしょうね。)

 

では作業開始。

 

 

劣化したグリスが硬化してラチェットの動きを渋くしておりました。

清掃して新しいグリスを入れ(詰めすぎは数年後、硬化の原因になるかも)

小さいボール達と格闘し、フリーボディを装着したら完成したようなもんです。

 

 

はい完成。

途中画像がほとんどないのはこの作業中、

グリスで手がベッタベタのギットギトになるからです。

1枚目のラチェットの画像が撮影できたのもちょうど電話が鳴ったから。

 

作業後はペダル止めたらピタッとスプロケットの回転が止まりました。

 

あとは一緒に言われていた折れたスタンド交換を行いました。

ヘッドのガタつきと、ブレーキシュー交換も作業して良いか

確認して完了です。1週間のお預かりになってしまいました。

 

 

朝起きたら喉が痛いので午前中こっそりと病院に行こうかと

思ってたら、上の子を眼科に連れてけとの指令。

グヌヌ、じゃあ夕方こっそりと耳鼻科行こう、それまでは

ヴィックス舐めとこうと午前中ずっと口にポイポイ入れてたら

痛みが消えました。(今回はハチミツ味をチョイス)

 

 

さて、お昼に名谷へパナソニック「ティモ・S」を

お預かりに行ってきました。

 

内容は点検。

2021.8月に当店で購入されてから初めての全体点検です。

「空気が少ないけど他に気になる所はありません」との事でした。

 

その「空気が少ないけど」が実は大変で、

タイヤが前後ともビードが一部落ちていて偏心している状態でした。

直すのにビードクリーム塗ったり、薄めた洗剤スプレーしたりと

まあまあ大仕事でしたよ。

 

他には

虫ゴム交換、ハンドルのズレ直し、締付確認、

ペダル・サドル締付確認、チェーンの張り調整・清掃・注油

モーターマウントボルト締付確認、ベル・灯火類・反射板確認、

バッテリーチェック、前輪の振れ取り、ブレーキワイヤー調整

などなどの一般的な事をして最後に走行確認で完了。

 

前輪チューブは結構ダメージ出てますよーと報告して

作業内容とTSマーク点検の控えをお渡しいたしました。

 

 

 

TSマークには緑、赤、青の3種類があり、

それぞれ賠償内容に違いがあり、TSマーク点検出来ないお店も

ありますのでお近くの自転車店でご確認下さいませ。

1店舗につき1種類のみの取り扱いとなっており、当店は「緑」です。

 

ギュットミニ点検

2025年3月5日

ギュットミニを点検でお預かりいたしました。

2018年モデルながら比較的状態は良く、交換したのは

前ブレーキのゴムぐらい。(あとは点検時に交換必須の虫ゴム)

 

 

で、ブレーキゴム。

実は残量だけならまだまだいけるのですが、厚みが足らない。

 

「厚み?」となる方に画像でご説明。

まずは現在の状態から。

 

 

赤いブレーキゴムが取り付けられています。

レバーを握るとこんな感じ

 

 

ワイヤーアジャスターとアーム部分が接触寸前です。

このモデルは角度調整タイプのブレーキゴムを使用しないと

こうなってしまいますね。

 

 

厚み比べ。

下のグレーのゴムが角度調整出来る(ワッシャーが付いてる)タイプ。

ワッシャーの厚み分で5mmくらい違っています。

 

 

交換後。

ブレーキレバーを握った状態でもアジャスターとアームに

余裕があります。

 

 

ブレーキゴムは100円ショップでも入手できるのですが、

命に関わる部品ですので自転車店での交換をおススメいたします。

 

 

私が以前勤めていた自転車卸の会社の元同僚と

配達先でばったり会いました。11年ぶりです。

 

その人も私と同じ通販部に所属し、ヤフーショッピングを一人で担当し

月に1000万円以上の売り上げを出していたとても有能な方です。

今はご結婚して立派なママさんになっていました。

 

で、自転車が最近調子悪いんだよねと言われたので

「じゃあ、ウチで見ましょう」と預かってきました。

自転車通販担当していただけあって、ちゃんとマイナス面(点検・修理等)

を分かっていたので近くの実店舗で購入したようですが、

「修理代高い!」「(押していくには)遠い!」と文句言ってました。

 

 

で自転車がコチラ

 

 

2018年モデルの「PAS Kissmini アン」です。

状態はというと、まあヒドイ(笑)

 

・後タイヤ スキンサイドタイヤを装着されバースト寸前

・前タイヤ 4日程で空気抜けるらしい

・前ブレーキ ゴム減って要交換

・チェーン 油分無く、ガチャガチャ音とギヤ摩耗

・後輪 鍵の戻り不良が原因?ニップル2個破損

 

細かいところはもっとありましたが、5年過ぎるとしょうがないです。

定期的なメンテナンスはしていないようで、気になればその都度

修理に持って行ってたそうです(その割にはずいぶん不具合箇所が…)

 

 

という事で全部メンテナンスさせていただきました。

チェーンは注油と張りの調整はしましたが交換まではせず。

(早めの交換推奨と伝えます)

バッテリーチェックも行いましたが良い状態でした。

 

 

 

今後のメンテナンスは当店でするのか購入店さんに戻るのか

不明ですが、年に1回くらいは有料メンテナンスを受けると

調子よくご使用いただけると思います。

 

 

当店では他店購入の自転車でも点検・修理を受け付けておりますし、

持ってこれない方にも引取・配達サービス(有料)を行っておりますので

お気軽にお問い合わせください。

 

修理受付の際、「ASAP依頼」が最近多いのですが、

「出来る限りの事はするけど、そうなる前にもっと早く言ってよ~」

というのが本音です。

 

定期的なメンテナンス、本当に大事です。

 

先週は車いすの修理が多かった。(と言っても5件)

 

 

上の画像もそんな1台。

 

交換部品お持込みの車いすで内容は車輪交換。

実はコレ、どちらもノーパンクタイヤなんですよ。

左が劣化したタイヤで右が新品。

自転車もそうなんですが、「ノーパンク=タイヤ交換しなくていい」

と誤解される方がいらっしゃいますが、使えば減っていくので

当然交換は必要です。

 

チューブに空気をいれて使用するタイヤなら

タイヤとチューブだけ交換すればいいのですが、

車いすのノーパンクタイヤは基本、車輪交換となります。

 

なぜかって? タイヤの着脱が超絶しにくいから。

硬いんです。

 

でも車輪ごとの交換なら簡単。

車で言うならノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに

ホイールごと交換するイメージです。