神川輪業ブログ
BLOG神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
間違ったタイヤ交換?によるセンサーエラー
2024年11月8日お店のあるサンライズ通りで今年も何店か閉店されました。
新しいお店が出来る事は嬉しいのですが、閉店のニュースは
そんなにお付き合いが無かったとしても寂しいものです。
今年で10年経ち、今日も営業出来ている事に感謝です。
さて、「センサーエラーって表示される」とパナソニック「ビビDX」が
持ち込まれました。
詳しくお話を伺うと、「急になった」、「漕いでもアシストしない」
という事らしいです。
とりあえず「電気系のトラブルシューティングは時間がかかります」
と伝え、お預かりしました。
で、早速状態確認。
手元スイッチのONではエラーコードも表示されず問題無し。
車体に1つ2つ気になる事があるものの、まずは乗ってチェックします。
電源ONで漕ぎだすと「(S)センサーエラー」の表示。当然アシストせず。
これか、訴えられていたのは。
モーターの異常音やチェーン駆動音も異常ありません。
(S)センサーエラー表示の原因は
・スピードセンサーの故障
・スピードセンサー(マグネット)の故障
・配線断線
・モーターユニットの故障
などがあり、全て良品の部品とクロスチェックしなければいけません。
(パナさん、良品の部品なんて持ってないよ!特にモーターユニットとか)
どうしようか考えながらも、車体の気になった部分のチェックを
先にする事にしました。
1つは後輪のハブナットがゆるゆるでスタンドがグラグラしている事。
変速機、リヤキャリヤステー、ドロヨケステーの取り付けがメチャクチャ。
チェーンも目一杯引っ張っているのに右側にはテンションプーリがにょっきり。
次はテンションプーリー位置がおかしい画像です。
なんでこんなに出るんでしょ?
原因究明のためにチェーンカバーを外してみましょう。
おお~、モーターギヤにチェーンがかかっていません!
タイヤが交換されているのでご本人か、知り合いの方が作業された
可能性がありますね。
お客さんに「後輪外しましたね、怪しいので全部作業しなおします」
と連絡しました。
結局、後輪ハブのガタつき、ローラーブレーキの固定不足
など色々見つかりました。
電気系の故障はなく、後輪(とチェーン)をきちんと組みなおしたら
エラー表示も出なくなりました。
絶対の自信が無い場合は素直にお近くの自転車店にご依頼いただいた方が
確実に安心できると思います。(結局費用も時間も抑えられる)
妻の自転車をメンテナンスしました(その2)
2024年10月26日前回、妻の通勤車の前タイヤ・チューブ交換と
前ブレーキゴム交換をしましたと投稿しました
その数日後に妻からクレームが。
「ブレーキがキーキー言うて恥ずかしい」との事です。
実は交換前の純正ブレーキゴムも時々キーキー音がしていたので、
あえて違うブレーキゴムにしてみたのですが、良くなるどころか
悪化させてしまったようです。(馴染んでないのも理由の1つ)
左が純正、右が市販品(共に製造メーカーは一緒、性能もほぼ一緒)
ブレーキ鳴き対策は色々な方法がありますが、ブレーキゴムを
替えて見るのが手っ取り早い。
という事で今度は角度調整機能付きのブレーキゴムを投入し、
鳴きにくい角度に調整してみました。
ブレーキゴム接触面もブレーキクリーナーで軽く掃除。
1つ上画像の緑ブレーキゴムを角度調整可能にしたバージョン。
(こちらも同メーカー製造)
さあ走行確認してブレーキ!
「キー」
あー、迷宮入り一歩手前です。
「やはり時代は角度調整ブレーキゴムよ!」と思ってたんですけどね~
気付いたことが1つ。
毎回左のブレーキゴムがキーキー鳴る。
とりあえずブレーキ本体を交換してみるかと外してみました。
スマートコントロールブレーキは今までにかなり仕様変更されており、
当店でも中古品がゴロゴロあります。
左が装着されていたブレーキ本体(2型)、右が中古ストック品(3型)
装着されていた方は黒いアーム部が曲がっているように見えますね。
ただ、動きはスムースだし交換しても変化ないかもしれんな~、
次は新品のスマートコントロールブレーキⅡを投入してみるか!
とあんまり期待しないでいました。
あ、組み合わせたブレーキゴムは引き続き角度調整出来るやつです。
さて確認。
「・・・(無音!)」
おー、音が消えたー!
という事は左側のアームがやはり曲がっていて、
左側だけ共振していたのかもしれませんね。
妻には作業した事を伝えていなかったのですが、
「音せんようになっとった」と言ってました。
一件落着という事で鳴き虫ブレーキ本体は廃棄です。
そう言えばバイク整備士時代、トキコの6POTキャリパーの
「鳴き」で色々対策やってみたな~と急に思い出しました。
妻の自転車をメンテナンスしました(その1)
2024年10月23日妻の通勤電動自転車の前タイヤが減ってきたので
交換ついでに色々とメンテナンスしました。
まずは現在の状態確認から。
色はブラウンでしたが、黒ずんで汚いですね。
そして空気圧確認を出来るように米式チューブで使用していましたが
空気を入れようとするとバルブが引っ込んで非常にやりづらい。
レバーでロックもあるので両手で作業する必要があります。
米式チューブを使用するならシュワルベのように全ネジ式でリムに固定
出来る方がいいと思います。(それでも英式+トンボ口の方が入れやすい)
で交換後がこちら。
英式チューブは虫ゴムの劣化や空気圧が確認しにくいという欠点はありますが、
空気入れのトンボ口をバチンと挟むだけなので簡単で私は結構好きです。
前が黒タイヤ、後がブラウンタイヤ(と米式チューブ)とちぐはぐですが
まあ次回以降に直しましょう。
前タイヤ交換以外にもブレーキシュー交換もしました。
リム割れの原因は摩耗したブレーキシューでした。
2024年9月23日我が家の2歳児が手足口病になり、うつらないように
家族みんなで気を付けていたものの、上の子が発症し、
妻もほどなくして発症しました。
私もか!とビクビクしていたのですが未だに何も起きず…。
セーフかな。
先週、「こんなのが自転車から出てきました」といって
「PASクルー」が持ち込まれました。
パッと見だと分からなかったのですが、
アルミの部品だったので車輪のリムだと気づきました。
普通は一部分だけ割れるのですが、今回はブレーキシューに引っかかって
缶切り状態になったようです。(いや、リンゴの皮むき?)
お客さんに状態をお話ししたら、
「以前、自転車屋さんでブレーキシューを早めに交換してくださいと
言われてました」との事です。
ブレーキシュー(右)の状態はこんな感じ
ブレーキシューを早めに交換していれば確かに今回の破損は
防げたかもしれませんが、割れていない部分のリムを触ると
右側だけ異常に摩耗していたので、
いずれにせよ長くは持たなかったと思います。
とりあえずは事故にならなくて良かったです。
リム交換、ブレーキシュー交換と合わせて
前ブレーキの左右の隙間調整も行い、左右のブレーキシューが
同じタイミングでリムに当たるようになりましたが、ズレる事も
多々ありますので定期的な点検をおススメいたします。
PAS CITY-Xのワイドタイヤ化
2024年9月10日7月に人間ドッグを受けたのですが、「D」判定の結果。
メタボとかそういうのはないのですが、消化器系に要精密検査あり。
とりあえず今月は通院が増えそうで9/9に内視鏡検査してきます。
さて、ブリヂストンの「リアルストリームミニ(PAS CITY-Xの兄弟車)」の
タイヤ交換依頼がありました。
当店ではタイヤ交換の際、PAS CITY-Xの標準装着タイヤを
使用しているのですが、今回は「タイヤを大きくしたい」という
リクエストがありましたので幅広タイヤを取り寄せて作業しました。
太くするメリットは「安定感が良くなる」「空気圧を落とせるので
乗り心地が期待できる」
デメリットは「重量が増える」「軽快感が薄れる」などがありますので
やりたい方はお近くの自転車店で相談してみてください。
取寄せたのは20×1-3/4というサイズ(標準は20×1-3/8)
見比べるとホントに互換性あんの?というくらい大きさが違います
後で測ったら幅で10mmほど太くなりました。
では難しそうな後輪から交換してみましょう。
うーん、ドロヨケとタイヤが盛大に干渉します。
正しく言うとドロヨケのボルト類がタイヤに当たります。
色々と調整してタイヤとドロヨケが接触しないようになりました。
そして簡単だと思っていた前輪も中々にシビアで、
この車両の場合は後輪よりも時間がかかったくらいです。
電動自転車対応の20×1-3/8は選択肢がほとんどありませんが、
幅広の20×1-3/4はCST、IRC、シンコーと3メーカーから
発売されておりますので、ドロヨケ干渉問題をクリアできるなら
選択肢に入れても良いと思います。