神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

一般車のチューブには0.8㎜厚の物と、1.2㎜程の肉厚チューブがあります。

厳密には他にも種類があるのですが、0.8㎜か1.2㎜の場合がほとんどです。

 

 

もちろん、厚みのある1.2㎜の方がパンクに強いです。

強いといっても画鋲やガラス、釘などの貫通パンクではほとんど同じです。

差があるのは「揉まれ(擦れ)パンク」に対してです。

1.2㎜の方が空気の透過性も低いので空気が抜けるスピードも遅いですが。

 

 

空気が適正に入っているときにはタイヤとチューブはほぼ密着しているので

お互いが擦れあう事はありませんが、空気が抜けてくるとタイヤとチューブが

密着が弱くなり擦れてしまいます。

 

 

タイヤとチューブ、ケンカして負けるのはやっぱり厚みの薄い方なので

やがてチューブに穴が開きます。

0.8㎜と1.2㎜の差は「穴が開くまでの時間の違い」と言えます。

 

 

肉厚チューブだからと言って空気入れを忘れていると下の画像のように・・・

 

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0.8㎜よりパンクに至るまでの時間が長いので削れる量も多くなります。

 

 

ここまで削れてしまったらパンク修理では対応できず、

チューブ交換となってしまいます。

理想は月に1回の空気入れですが、2か月に1回でもほとんど問題ないので

しっかりと空気を入れてあげましょう。

 

やっぱり、バッテリー大容量化をしてパナソニックを追う模様。

 

2016 パナソニック 電動自転車 バッテリー

 

現行で8.7Ahのバッテリーのモデル(小径モデルはそのまま?)は

12.8Ahを搭載との話がチラホラ。

ただ、パナソニックみたいにコンパクト化は出来ないっぽい。

一方、パナソニックは20Ahクラスのバッテリーも準備中との噂が・・・

 

 

ヤマハ/ブリヂストンの12.8Ahとパナソニックの12Ahを比べると

12.8Ahの見た目がスタイリッシュじゃないんですよね~。

10Ahとかの容量でいいから見た目にも(重量にも)こだわって欲しかったな~。

 

 

ブリヂストンは前輪モーターのバッテリーを容量アップ?

「フロンティアロイヤル」のポジションに「フロンティアDX」が並んだので、

「フロンティアロイヤル」はもう1段あげるとか。

 

 

アシストレベルの差別化が出来ないので、

やるならバッテリー大容量化になるんでしょうね。

 

 

軽快車タイプの電動の場合、パナソニックは大容量だけど重く、

ヤマハ/ブリヂストンは容量少ないけど軽い。

ていう棲み分けが出来ていた2016年モデルでしたが、2017年モデルは

どうなるんでしょう?値段も上がるよね?

 

 

現在2005年式のパナソニック「オフタイム」をお預かりしております。

ある方のガレージでほぼ11年間眠っていた自転車です。

 

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フロントフォークやクランクに保護材が残っているので、

ほとんど使用していない状態です。

 

 

しかし、当然の事ながらバッテリーはダメになっていて、

フロントブレーキの動きも渋い、おまけに鍵紛失ですので

走れるようになるのは少し費用がかかりそうです。

 

 

ほこりは被っていますが綺麗な自転車なので

ぜひ復活させてあげたいですね。

 

 

しかし、2016年現在もほとんど形を変えずに生き残っている

「オフタイム」、コンセプトとメーカーの体力が良かったんでしょうね。

折畳み電動自転車としては同じパナソニックから「リルト」、

サンヨーからは「SPJ220」なんかあったんですけどね~。

 

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カギの動きが悪いという事で自転車を持ち込まれたお客様。

スポークも折れているという事なので数時間お預かりして

色々と作業いたしました。

 

 

まずは折れたスポークの交換ですね。

2本折れ、1本曲り(大)でしたので3本交換しました。

 

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スポークの折れと、カギの動きが悪いのは原因が一緒です。

カギとスポークが強くぶつかって、カギは裏板(裏版?)が変形し、

スポークは折れたり曲がったりしていたというものです。

 

 

鍵の開錠をしないままスタンドを下してしまったり、

鍵の油分が無くなり、開錠時に最後まできちんと戻っていない時になりやすい症状で、

鍵が視界に入り辛い子供乗せ自転車では結構スポーク曲がってます。

 

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次に溝の減ってきた後タイヤと、固着してバキバキ音が出ているチェーン、

前のブレーキゴムを交換しました。

 

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サービスで+αの作業も行っておりますので、全体的にかなりスムーズな動きに

なっていると思います。

3年経つと少しずつ要交換の部分が出てきますが、車齢的にはまだまだ若い。

 

 

他店購入の自転車でも大丈夫です。

気になる所がある場合にはお気軽にご連絡くださいませ。

 

 

メンテナンスがほとんど不要な変速機として、街乗り自転車をはじめ、

3段変速付の自転車が多くみられます。

 

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ただ、変速機に不具合を抱えている自転車も意外と多いんです。

 

 

1番多いのは「変速しない」という症状。

原因は変速ワイヤーの固着。

変速をほとんどしない方は、ワイヤーが錆びて動かなくなってしまいますので

時々変速してあげましょう。

特に電動自転車は一番重い「3」固定の方が多いですが、

チェーンやギヤ等の駆動系にかかる負担がかなり大きいので注意してください。

 

 

次に「漕いでいると後輪がバキバキ音がする」という症状。

原因は変速ワイヤーの調整不良。

金属のワイヤーとはいえ、新車時は伸びが出やすいです。

購入後、1~2か月経ったらお店で調整してもらいましょう。

 

 

最後は「変速しようとするとバキバキ音がする」という症状

内装変速は漕ぎながらの変速が苦手なんです。

説明書にも「漕ぐのを止めてから変速してね」と表記してあります。

不具合とはちょっと違いますが、無理やり変速してると故障の原因と

なりますので漕ぐのを止めてから変速しましょう。

 

 

今日もパンク修理のお客様の自転車(強化タイプの内装3段)で、

「1」と「2」はガクガクして、「3」でないとスムーズに走れない症状がありました。

時間がなかったので詳しく見る事が出来なかったのですが、

ワイヤーはスムーズに動いていたので、変速調整で済むか、変速機交換。

前者の場合安く済みますが、後者の場合1万円ぐらいはかかるでしょうか。

 

 

車と違って変速しなくても走れる自転車ですが、

知らず知らずに故障してしまいますので時々は動かしてあげて、

異常を感じたらお店で点検してもらって下さいね。