神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

このブログを書いているノートPCの無線LANの

調子が悪い。急にWi-Fiを拾ってくれなくなるのだ。

再起動してもアプリケーションを再インストールしても

改善せず。という事で無線LAN子機買います。

 

 

 

「後ブレーキが全く効かない」という修理ご依頼で

2021年モデルのギュットアニーズDXの26インチを預かりました。

 

 

2022年モデルから後ブレーキが変更され、効きが良くなったので

部品流用も含めて簡単に解決できそうですね。

 

 

まずは現状確認。

はい、確かにブレーキの効きが悪い。

(他店販売車なので新車時からかは不明)

 

 

 

 

見た目はグリス汚れもないし奇麗ですね。

そして90mmフィンだったのね。(20インチは100mmだっけ?)

 

 

 

外して裏側を確認すると、少しグリスが飛んで汚れています。

原因探求のために分解してもいいのですが、シューとドラムは

熱による劣化で摩擦力が落ちていると思うのでサクッと交換します。

 

 

で、交換品は90mmフィン、100mmフィン、2022モデルで採用された

新型ブレーキの3択なのですが、当然新型投入です。

 

 

 

 

 

作業は外して付け替えるだけ。

なのでしょうか、楽しみです。

 

 

 

 

いきなりですが、ブレーキワイヤの交換が必要でした。

(そのままだと少し長さが足らない)

ワイヤを通すのにモーターカバーを取らないといけないのですが、

モーターカバーを取るにはチェーンカバーを外さないといけません。

(でもここまでは想定してた)

 

 

ブレーキワイヤーも交換して後輪を車体に取り付け、

動作チェックを行うとOKでした。

 

 

ところがスタンドを取り付けると問題が…。

 

 

 

 

赤丸のブレーキワイヤ固定部と緑丸のスタンドが

ガッツリ干渉します。

 

 

「ふ~む、ただブレーキ変えただけじゃダメで、

メーカーも2022モデルは色々対策してんのねぇ」と感心。

 

 

お茶を飲みながら対策を考えました。

「(干渉しない)旧来の100mmフィンにしようかな」とも思いました。

 

 

結果、新型ブレーキの取り付けに成功しましたが

何と画像は取り忘れました。(嬉しくてすぐにお渡ししたので)

イメージはこんな感じです。

 

 

 

 

効きもアップしているのですが、10%くらいなので

余裕はありません。

下り坂はあらかじめ速度を落として、

前後ブレーキを均等に握り下っていきましょう。

 

 

車いすのタイヤ交換

2022年2月15日

昨日、車いすのタイヤ交換のご依頼がありました。

車いすのタイヤは在庫していないので取寄せになるのですが

別の車いすもお持ちのようなのでお預かりでき良かったです。

 

 

使い始めて1年くらいらしいのですが滑るのと

走行感が重いので改善できればとのご要望です。

 

 

出来ればスポーティなタイヤをご希望だったのですが

20×1-3/8というサイズは通常のタイヤしか探せませんでした。

 

 

また、タイヤサイズ確認の時にやっと気づいたのですが

チューブを使う通常のタイヤではなく、

ウレタンのノーパンクタイヤでした。(最初に気づけよ!)

 

 

 

 

これは強敵です。

車輪を傷つけないように頑張って切断しなければいけません。

 

 

自転車でパンク経験のある方は、

パンクしないタイヤがあればいいのに!と一度は思った事でしょう。

でもノーパンクタイヤの方は「重さ」がイヤで普通のエアタイヤに

戻す方が結構いらっしゃます。

 

 

面白いですね。

個人的な意見ですが、ノーパンクタイヤの自転車・車いすは

複数台ある内の緊急用としての運用がいいのかなと思っています。

普段は通常のタイヤを使用し、パンクした時にサブで使用。

(出先でのパンクは近くの自転車店でしてもらう)

 

 

 

神川輪業では個人・法人問わず、車いすの修理も

受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

外飼育のメダカ達、去年の冬は意外と暖かい日が続いたので

時々餌やりも出来ていたのですが、今年の冬は寒くて

全然あげていない。それでも元気(というか必死)でいるので

生命力の強さに感心しきりです。

 

 

 

パンク修理で来店があり、異物が刺さっているかを

チェックしたのですが何もなし。

 

 

 

 

溝がたっぷり残ってますね。

次にタイヤの横を見て原因が分かりました。

 

 

 

 

分かりますか?

バルブが抜けているのは関係ないです。

 

 

黒い汚れが答えですね。

空気の少ない状態が長いとチューブが揉まれて摩耗します。

 

 

 

 

タイヤ内側にはかなりの量のチューブの削れカスが

ありました。

さあチューブを確認しましょう。

 

 

 

 

穴は小さく1か所だけですがチューブ交換します。

丸印部分だけ修理すればいいように思いますが、

チューブの壁が削れて1周全部薄くなっているので

丸印の穴を塞いでも他がいつまで持つか分からないからです。

 

 

販売店さんのシールをみると今月末で購入から丁度1年。

全く空気を入れていないと早ければ4か月ほどで

パンクするでしょうから全く入れていない訳ではなさそう。

ただ、1年持たないのは出費的に痛いですね、時間も取られますし。

 

 

英式バルブは空気圧が分かりにくいのですが

説明書に記載されているタイヤが何cm接地という方法でも

勘に頼るよりかはましなので、2か月に1回くらいはしっかりと

空気を入れるようにしましょう。

 

 

最近はモバイルバッテリー駆動の空気入れなんかも

ありますので力の弱い方でも管理しやすそうです。

 

 

お預かりしているバビーアン、

ステアリングベアリングとリム摩耗の他に

また新たな不具合が見つかりました。

 

 

ペダルを回そうとすると1/4回転ごとに駆動系のどこかが

引っかかってスムーズに回転しない。

 

 

油切れの音が少しするのでチェーンの固着かと思ったけど

違いました。チェーンカバーを外してみてもチェーン、

モーターギヤではなさそう。

 

 

となると、もう変速機かな~

と後輪を外し、後スプロケットを回転方向に回すと

途中で引っかかります。

 

 

バラさんと分からんな~

 

 

ここからの分解状況も画像でお見せしたいのですが、

手がグリスまみれになって撮影できません。

なのでいきなり不具合箇所到着です。

 

 

 

 

なんとフリーホイール(下記画像⑦)のベアリング(画像⑧)

もリテーナーが割れ、破片が変速機内部に飛散してました。

 

 

 

 

 

「こんなとこまで壊れるなんて自転車が修理されるのを

嫌がっているのかな~」とも思いたくなりますね。

 

 

本当なら破片が内部までいってたので変速機ごと

交換した方が良いのですが、費用も上がりますので

破片を取って破損したベアリングだけ交換しました。

(ギヤがダメージを受けている・破片が残っているリスクはある)

 

 

 

 

ほい、変速機組み上がりました。

引っかかりもなくなり、変速もきちんとします。

フリーホイールの動作も問題無しなので、

これを後輪のハブに組み込んでいきます。

 

 

今までどういう使用用途でどんなメンテナンスを受けてきたのか、

新車整備はどこまでしたのかといった過程が分からないので

難しいですね。

 

 

前輪も気になったのでチェックしてみたら

ハブにガタがありました。

 

 

ギャー!(リム交換時にチェックします)

 

 

このブログは「神川輪業」のフェイスブックにも

投稿されるようになっているのですが、

私の尊敬する先輩メカニックが、

時々コメントを下さるのがとても嬉しいです。

いつかまたジョイントでお仕事できれば最高です。

 

 

 

さて、お電話で修理ご依頼の際、会話だけで大体の

不具合が想像できるのですが、このご依頼は電話だけでは

「何だろ?分からん」という状態でした。

 

 

ご依頼内容は

「ハンドルが小回りできない、何かが引っかかっている感じ」

自転車はヤマハの「PAS バビーアン」との事でした。

 

 

自転車をお預かりに行き軽く確認した所、

ヘッドを締過ぎたような感じでハンドルが重く、

オートバイで例えるならステアリングダンパーが最強状態。

 

 

外観からは特に問題もなく、フォークの曲がりもないために

ぶつかってるって訳でもなさそうです。

 

 

昨日急にひどくなったそうですが、

症状自体は前からあったようで気になります。

ま、持って帰ってみてみましょう。

 

 

まずはスタンドと連動するハンドルロックが悪さしていないか

ワイヤーを緩めて確認しましたが問題なし(というか改善せず)

 

 

となるとヘッドですね。

前チャイルドシート、ハンドルポスト、

ハンドルロックのカバーを外していきます。

(この時点では調整で直せてその日の内にお渡し出来る

と考えてました。)

 

 

 

 

何か削れてるような粉があります。

近づいてみます。

 

 

 

 

金属粉ですね。

ベアリングのボールかリテーナーだと確信。

ナットも外します。

 

 

 

 

リテーナー破損してます。

 

 

原因として考えられるのは

新車時からヘッドの締付が強すぎたのかなと…(結構あります)

ずっとゴリゴリした状態でベアリングの負荷が大きく、

ボールかリテーナーが悲鳴を上げたのでしょうか。

 

 

まあ、部品交換するしかないです。

そして画像は無いですが、前リムが割れる寸前でした。

 

 

PASバビーがPASバビー アンにモデルチェンジンジし、

通常の前ブレーキになった時から懸念していたリム割れが

ついに出始めました。

 

 

お客さんにヘッドベアリング破損の件とリム割れ寸前なのを

お伝えし、修理の了承を頂きました。

 

 

リム交換の件はまた後日投稿したいと思います。