神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
電動自転車タイヤの印象 2022年版(26×1-1/2)
2022年8月8日2015年11月に「電動自転車タイヤの印象」という
投稿をしておりますが、長期間見てきて再評価したので
2022年現在の印象をお伝えします。
サイズによっても色々と種類があるので
今回は26×1-1/2(26×1-3/8)を取り上げます。
・CST C249N
「ビビ・DX」をはじめ、多くのパナソニック電動モデルに装着される。
4.5気圧指定の為、乗り心地は固めです、空気圧が低いと意外に早くサイドに
亀裂が入りやすい印象。
「ティモ・L」などのアメタイヤは耐候性が1ランク落ちます。
グリップ感はあまりないのですが、深溝のため長寿命です。
派生型でC249Rというタイヤもあり、より電動自転車に特化してます。
(ちょっとC249Nより摩耗が早いかも)
「CST(正新・チェンシン)」は台湾のタイヤメーカーで、
自転車のタイヤとしては世界最大規模でマキシス、CST、SAKURA
等のブランド展開しています。
・ブリヂストン 「Eマイティロード4.5」
ブリヂストンの24~27インチの主要電動モデルに幅広く採用。
ブリヂストンが仕様を指示し、CSTで生産している(と言われる)タイヤ。
4.5気圧の指定なのですが、その空気圧だとアルミフレームの硬さもあって、
かなり乗り心地が悪いので個人的には3.5気圧くらいがおススメ。
溝は深くないが意外と長寿命。C249同様アメタイヤ版は耐候性で劣る。
販売価格は高いがそれ以外のグリップ感、ライフなどのバランスは1番。
・IRC 「足楽」
日本のブランドのIRCが電動自転車用に展開しているだけあって
比較的好印象(だった)。
3気圧で使えるので乗り心地も良く、それでいて転がり抵抗も少な目。
リム打ちパンクにも強い(と謳っている)。
ただ、空気圧不足の状態だと意外と接地面・サイド・トレッド面に
亀裂が入りやすかったので、ここ数年当店ではあんまり在庫せず。
耐荷重を意識した「足楽プロ」もあります。
・パナソニック 「パンクガードマン(パナレーサー E-Ride Plus)」
「ビビ・EX」に採用。
転がり抵抗が少なくよく走ります。乗り心地は固め。
耐パンク性も強化されているが、深溝ではないので過信は禁物。
影響は無いかもしれませんが、ヒビが入るのが少し早いかな。
ブリヂストンのEマイティロード4.5より価格が高く、利点も少ないので
当店では取寄せた事すらないはず。
・シンコー 「SR187 DEMING JETDAIii L/Z」
このタイヤは26×1-3/8としては幅広なので大手ショップさんでも
26×1-1/2の代用として積極的に取り扱っているので掲載。
深溝だし、ゴムも硬めで重量感ずっしりなので長寿命が一番の売り。
なのですが、乗り心地が悪く、漕ぎだしも重い、
更には亀裂、ヒビが入りやすくタイヤが剥離しやすいと感じる
値段は安いがオススメ度は低いです。
・シンコー 「SR154 DEMING JETDAIii NEUE」
幅広な26×1-1/2サイズなのに26×1-3/8と同じ実サイズなのは「?」
グリップ感は悪くないものの、摩耗が早すぎるので駆動輪には
おススメしづらいタイヤです。
価格は安いので中古車仕上げにはよく使われる印象。
・KENDA (PAS With(DX)採用品)
ヤマハのPAS With に採用されているタイヤ。
チューブとセットで3520円なので高くはないと思います。
印象を語るほどの数量を見てないので、あくまでも「気がする」
程度ですが、耐摩耗性はあんまり考えていないかも。
前モデルのナチュラに採用されていた
ブリヂストンの「Eマイティロード4.5」の方が長持ちしていたような…
※まとめ
個人的にはCST推しではありますが、
お店によってはブリヂストンだったり、
IRCだったり、パナレーサーやシンコーだったりしますので
現在のタイヤに不満がある方はお近くの自転車で相談しましょう。