神川輪業ブログ
BLOG神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
パンク修理は当店へ
2015年2月23日通学・通園の方はお早目に
2015年2月22日
通学・通園用自転車の準備シーズン真っ最中ですね。
当店では通学の方は…で、
通園用の子乗せ電動自転車はぼちぼちと
お問い合わせや、試乗、お見積もりなど頂いております。
※皆様本当にありがとうございます。
現在、メーカー在庫がどんどん減っていってますので
お早目のご注文をお願いいたします。
昨年は消費税アップのタイミングも重なり、各メーカー壊滅的になりましたので…。
「まだ間に合うでしょ」とのんびりされていたら売切れで、
1か月ほどお待ちいただく場合もございます。
それでも間に合う方でしたらいいのですが、本当に余裕を見て動いた方が良いです。
特に2014年モデルをご希望の方は売切れたら再生産はありませんので
なおさら急いだ方が良いですよ。(「Kiss mini」「Kiss」などの特価車)
スマートコントロールブレーキの注意点と対策
2015年2月20日ブリヂストンやヤマハの子乗せ電動自転車やアルベルトの上位モデルに
採用されている「スマートコントロールブレーキ」
制動力もいいし、コントロール性も良く
何も問題は無いように思えるこのブレーキ、実は
通常のブレーキに比べ、注油(メンテナンス)頻度が多いのです。
注油せずに油が切れてくると、ブレーキの戻りが悪くなり大変危険です。
これは画像から見て分かる通り、可動部分が多いためです。
構造上の問題ですね。
通常のブレーキだと可動部分が
1~2ケ所ですので比較的抵抗が少ないのですが、
スマートコントロールブレーキは10ヶ所。
特に上側のパンタグラフ部分には8ヶ所もあるんです。
更に、出た当初のモデルは下記画像の白い樹脂部品が外れて
非常に危ない状態の物も結構見かけました。(画像は対策後のモデル)
樹脂部品がレールをスムーズに動かないと
上手くパンタグラフを広げる事が出来ません。
「核」となる部分なのですが、耐久性に優れているとは思えないです。
動きが悪くなったらこのパンタグラフ6カ所とレールの2か所に注油をします。
(余分な油は拭いて下さいね)
先日お越しいただいたPASバビーの方は正にこの部分の油切れでした。
何と、購入してからわずか半年です。
青空駐輪の方や、雨天時も使用される方はこまめな注油をお願いいたします。
そして、可動域の狭さもちょっと問題ですね。
キッスミニ・ビッケ・アンジェリーノ等の20インチのブレーキ接触面の
幅は27mmほど。つまり、ブレーキ側は27mm以下に挟まらないと効かない訳です。
一般的なキャリパーなら下の画像のように0mmまで挟めます。
(そんな車輪ありませんが)
このブレーキなら最大幅で52mm、最小で0mmのリム幅まで対応できます。
ところがスマートコントロールブレーキ、
ブレーキゴムが新品時で最も縮んだ状態で20mmもあります。
コレだと片側3.5mmブレーキが減ったらもう効かなくなります。
パンタグラフ部分の黒い樹脂カバーが無ければあと1mmぐらいは確実に稼働域が
広くなるのですが…。
最大幅は新品時54mmあるのに、実際は32mm~27mmの範囲でしか使えません。
メーカーとして一番いい解決方法はリムのワイド化ではないでしょうか。
現状のリムより4mmほど幅広にすれば、可動域も余裕がでるでしょうし、
スマートコントロールブレーキ本体にも手を入れなくていいし。
一般の方にはギュットミニ、ギュットアニーズなどに採用されている
角度調整機能付きのブレーキシューなんかもいいと思います。
角度調整機能の分、厚みが増すのでブレーキキャリパーも広げた状態で使えます。
スマートコントロールブレーキは多少手間がかかりますが効きはよいので、
少しでも異常を感じたら販売店に相談して下さいね。
※2016年モデルのスマートコントロールブレーキ採用の
アルミリム採用機種はブレーキシューの材質が変わり、
減りが遅くなるようです。(見た目は赤紫→朱色に変わりました。)
~2015年モデルまでのビッケ、バビー、キッスミニ、アンジェリーノプティットを
ご使用中の方で前ブレーキ減りが早い方は1度試してみて下さい。
対策方法をまとめてみると
●2016年以降のスマートコントロールブレーキに交換
(注油頻度とブレーキの減りの早さが改善)
●ブレーキシューを厚みのあるものに交換
(最後までブレーキシューが使えるようにする)
●リムをワイド化する
(最後までブレーキシューが使えるようにする)
●普通のキャリパーブレーキにする。※販売店に相談して下さい
(子乗せ電動自転車は重いので普通のWピボットブレーキは向いてません。)
※2018.1月追記※
2018年モデルに採用されている「スマートコントロールブレーキⅡ」は
合格点を上げれるレベルに進化していると思います。
2012~2013年頃のスマートコントロールブレーキの方にもオススメ。
交換費用は黒い樹脂カバーも含めて3,500円~4,000円くらい?
※スマートコントロールブレーキは、大体5世代くらいあります。
・1型(2012~2013頃)可動部の白い樹脂パーツが無くなるなど不具合多数
・2型(2014頃)白い樹脂パーツを含むガイド部の幅を拡げ、レールからの脱落軽減
・3型(2015頃)ワイヤー調整しやすいようにカバーとボルトの変更
・4型(2016)ブレーキシューの変更により、減りにくくなった(長寿命化)
・5型(2018)「スマートコントロールブレーキⅡ」に進化。
5型の完成度で最初から出せていればね~。
ブレーキは制動力も大事ですが、耐久性も同じように大事なんです。
PAS キッス お買い得情報
2015年2月19日2014年モデルの電動自転車のお買い得情報です。
ヤマハの人気子乗せモデル、26インチの「PAS キッス」と
20インチの「PASキッスミニ」がなんと20%以上の割引で販売中!
(詳しい価格は店頭で)
ライト、シートベルト、鍵の位置など
2015年モデルとの違いはわずかですので、少しでも安く買いたい方には
オススメです。
※「キッス」は160cm以上ある方に、
「キッスミニ」は150cm~175cmぐらいの方に。
ブリヂストンの「アンジェリーノ」とほぼ同じなのに、PASを指名される方
が多いのはなぜでしょうね~
すでに売り切れているカラーもございますのでお早目に~
当店にも、先ほどお客様ご注文分の「Kiss mini(キッスミニ)」が入荷しました。
今回は「9部組み」という状態で入荷しました。
見た目は90%は出来ているという事です。(あくまでも見た目ですよ。)
でもホームセンターはもちろん、一般の自転車店でも
このまま充電して、ペダル付けて、空気入れて終わりというところが結構あります。
当店では前輪を外し、タイヤも外して車輪の玉当たり、センター出し
振れ取りなどを行います。(もちろん後輪も)
また、チャイルドシートを外してハンドル周りの締付確認も行います。
他にもチェーンの張りを調整したり(工場出荷状態は張りすぎの状態が多いですね)、
色々点検・調整します。 (特にブレーキはしっかりと!)
安く買える通販も魅力はありますが、
きちんとした自転車屋さんで購入した自転車はそれだけで
安心感が違いますよ。
パトロールカー
2015年2月17日本日、パナソニックの電動自転車「ビビ・TX」を購入されたお客様。
近所を自転車で見回っていらっしゃる「防犯パトロール」の方でした。
前かごに防犯パトロールと書いてある、そう、あれです。
他の方たちはすでに電動自転車に乗っていて、羨ましかったんですって。
朝、お越しいただいた時も
「膝の状態が良くないので負担の少ない電動が欲しいんや」と言ってこられました。
通常、電動自転車の場合、展示車でもバッテリーの充電がありますので
2時間ほどは時間がかかるのですが、すぐに乗って帰りたかったようで
30分程度しか充電できませんでした。(残量は半分)
入荷時に点検・調整を行っていますので、ペダルの取付け、空気圧確認、
書類の作成などで済みましたが、少しドタバタした午前中でした。
(もちろん、前かごの「防犯パトロール」もバッチリ移植しましたよ。)
先ほどまた来られたんですが、
「メチャクチャ楽やわ~」と喜んでおられました。
近所の小学生たちにも自慢するそうです。
ご年配の方には、あれこれ装備満載で高い自転車よりも
「ビビ・TX」みたいなシンプルなモデルが受け入れやすい場合がございます。
値段も安いですしね。
お役に立てて、私も嬉しく思います。
これでパトロール範囲も広がるかな。
頑張って下さいね。