神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

「バック拡げ」という自転車用の工具があります。

自転車業界でも賛否両論の工具ですね。

私は使わないので持っていません。

好き嫌いで言うなら嫌いです。

 

 

今日はその適切に使われていない「バック拡げ」についてのお話しです。

(何回か過去に書いてますけど)

 

 

昨日、「後タイヤがバーストした」という依頼で修理引取りに行きました。

女性のお客さんだったのですがホントにバーストしてました。

 

 

その時にまず気付いたのがタイヤの方向性が逆だった事。

(パナソニックの自転車にブリヂストンロゴのタイヤがついているので

1度はタイヤ交換したという事です)

 

 

まあ、このタイヤは方向指定まではしてないのでそんなに影響はないでしょう。

 

 

ここからが本題、車輪を外す時にいつもなら固定しているナットを2~3回転くらい

工具で緩めてあげれば、後は手で緩むんですけどこの自転車はそれが無い。

 

 

緩めたら妙にフレーム後部が広がっている訳です。

拡がったという事はフレームが曲がったって事で意外と大きい問題です。

 

 

証拠が残ってました。

 

 

おそらく「バック拡げ」を使ったんでしょうね。(インパクトレンチでガガガっと)

リンク先のホームページにも目立つようにこう表記されています。

「アルミフレーム、電動車・ベルト車・外装変速機の自転車には使用しないでください。

また、小径車などのチェーンステーが短い自転車には…」

 

 

そして、私が作業している自転車はアルミフレームの電動車です。

 

 

さらにこの作業を行った自転車店があの…、

そう多くはない垂水区の自転車屋、ここで公表するのはやめておきましょう。

 

 

ですが、納車時の取扱説明もあまりしない、

タイヤは逆につけ、フレームを壊す、そういうお店がある事は事実です。

 

 

影響が少ないとしても歪んだアルミフレームは元に戻りません。

自転車屋が楽したいために自転車を壊す。

情けない話です。

 

 

皆さんも是非「バック拡げ」、検索してみて下さい。

 

 

通販ページに掲載している商品の在庫を

最新版に更新いたしました。

 

 

自転車はコチラ→ご注文ページ

パーツ・用品はコチラ→パーツご注文ページ

 

 

新しく「パーツ・用品ページ」も出来ました。

商品も少しずつ増やしていきます。

※パーツ・用品は垂水区内限定配達とさせていただきます。

 

 

 

2月3月になるとメーカー在庫が無く、1ヶ月以上お待ちいただく場合があります。

通学用の自転車や通園用の電動自転車等はもお早目のご注文がいいですよ。

 

 

今日の神戸、この冬一番の寒さだったんじゃないでしょうか。

 

 

お店の試乗用電動自転車で通勤している私は現在、

色々と確認しながら乗っています。

 

 

今日は「ビッケグリ」を使いましたが、電源を入れると

「低温保護モード」になっていました。

※温度による保護モードはパナソニックもヤマハもある(表示はない)

 

 

まあ、ここまでは今までもなっていたのでアシスト力が

少し落ちるのは分かっていたのですが

今日の気温ではブレーキ時の回生充電も作動しませんでした。

 

 

説明書にも著しく低温または高温の時には回生充電は

作動しませんと書いてあるので知ってはいたのですが

気温0度前後では作動しないんですね。

 

※このオレンジランプが温度(高温でもなる)による保護制御が入っている状態

 

いつもは回生充電でモーターとバッテリーの温度を少しでも上げて

保護モード解除を狙っているのですが、残念ながら今日は無理。

 

 

少し遠回りして傾斜の緩い通勤路を選びましたが、

それでもきつかったです。

お店の前50mになってようやく回生充電は回復しましたが

低温保護モードは結局解除せずでした。

 

 

バッテリーは外して10度以上ある所で保管していれば

朝からフルパワーで動いてくれますので皆さん、冬季はバッテリーも

外して家に持って帰りましょう。

 

 

駅に駐輪している、買い物で1時間ほど停めている時など、

バッテリーを外せない場合はしょうがないです、諦めましょう。

 

 

私の帰路は店内にバッテリーを置いておいたので

保護モードでは無くフルパワーで帰れます。

 

 

でも、満充電したので回生ブレーキが使えないのは朝と同じ…

 

 

修理部品として発注した内装3段変速用のシフトレバー。

 

 

ちゃんと「○○という機種の内装3段用の手元のシフトレバー」って

書いてFAX注文したのに来た部品は違う物…

 

 

こっ、これはハンドルロックのレバーじゃん!

なんで「シフトレバー」って書いてあるの?

 

 

とりあえず電話して聞いてみました。

「すいません、ウチではそれもシフトレバーって言うんですよ」だって。

それなら、しょうがないですね…っていう訳にはいきません!

「○○という機種の内装3段用の手元のシフトレバー」って書いたのに。

 

 

ハンドルロックレバーが「シフトレバー」なら、

「シフトレバー」はなんて言うの。

※調べたらシフトレバーでした。(当たり前)

 

 

FAXとか電話注文って時々こんな事があるんですよね。

FAX注文やめようよ~、WEB注文にしてよ~。

 

 

あるお店さんの話です。

又聞きなので本当かどうかは分かりません。

 

 

ブリヂストンの前輪モーター電動自転車の前スポークが数本折れたので

修理に出したら、そこではスポーク交換が(技術的に)出来ないので

預かりで外注に出したそうです。

(ホームセンターや家電量販店では多いので珍しくはない)

 

 

それを受けた外注先の担当者も(技術的に)出来ないので

ホイールごと交換しようとしたのです。

ですが、残念なことにホイールアッセンブリーでは設定がありません。

リム、スポーク、モーターを手配して自分で組み立てないといけないのです。

 

 

で担当者は同じ会社内にいる車輪組みが出来る人に部品を渡して、

「これ組み立てて」とお願いしたそうです。

 

 

鋭い方はもう気付いたでしょう。

最初からスポークだけ取り寄せて、その人に作業をお願いすれば良かったのです。

 

 

結局、本来なら2,000~3,000円程で出来た修理が

数万円の修理に…

 

 

これ本当ならお客さんも車輪交換に了承したんでしょうか。

たぶん安くても5万円くらいの請求になっちゃいますよ。

 

 

当ブログでも何回か掲載しておりますが

ブリヂストンの「前輪モーター」電動自転車は結構手間がかかります。

組立て時にキチンと調整したら、電動の中でも手がかからないと思う。

 

 

自転車って「買って終わり」ではありません。

定期的にメンテナンスしてあげないといけない「車両」なんです。

で、「自動車」と違って新車=100%快調ではないんです。

組立て調整をする人のスキルによってバラつきが出ます。

 

 

自転車選びは値段やお店の知名度ではなく、

「この人なら信頼できる」という人のいるお店で購入しましょうね。

自転車屋の私が言うと営業トークに聞こえてしまいますがとても大切な事です。