神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

先日夕方の帰宅中、東の空に虹が出ていました。

当然、写真を撮るのですが道行く人もかなり撮影していて

面白い光景でした。

 

 

 

 

 

 

自転車のタイヤ、車ほどの種類はないですが

例えば「26×1-3/8」というママチャリ等でよく使われるサイズでは

ベーシック、耐摩耗、耐パンク、電動自転車用など用途別で展開されています。

 

 

で、表題の「PROTECTION 3」というタイヤは「耐パンク」のジャンル

に該当するタイヤなんですが、まあこのタイヤほどデメリットが

メリットを上回るやつは無いんじゃないかと思うほど。

 

 

異物が刺さらないようにするための耐パンク層の厚みが3mm

ぐらいあるのですが、そのためにタイヤが異常に硬くなります。

 

 

※画像は「健康じてんしゃ店」さんから拝借いたしました。

 

 

耐パンクのベルトがあるタイヤはシュワルベの「マラソン」等が有名ですが、

マラソンはしなやかなベルトでタイヤのたわみも適度に残されています。

一方、「PROTECTION 3」はただ硬いだけ。

そして当然タイヤ自体も重くなるので漕ぎだしも…。

 

 

硬くて何がいけないかというと「空気圧の低下を判断しにくい」のです。

普段、自転車を使用して空気が抜けてくるとフワフワした乗り心地になり、

漕ぎも重くなると思います。

で、タイヤを押してみて凹んだら「あっ、空気抜けてる」と判断できるのですが

「PROTECTION 3」はタイヤを押してみても硬すぎるので、

「あれ、硬いから大丈夫」とホントは空気を入れなきゃいけないのに

誤判断してしまい、結果パンクに気付いた時には中のチューブがボロボロで

修理不可→チューブ交換となる事が多いです。

 

 

さらに、チューブ交換して数か月後にはまたパンクと悪循環が続きます。

これを防ぐには英式チューブを米式に交換し、圧力計付きの空気入れで

毎月しっかりと空気を入れる事が必要になってきます。

 

 

めんどくさいですよね~。

パンクに強いと思って買ったのにパンクしやすくなるんですから。

当店でのざっくり統計ですが異物が刺さってパンクするのは1割ぐらい。

残りの9割ぐらいは空気を入れなかった事が主原因のパンクですので

耐パンクの自転車なんて買わずに、2,000円ぐらいのちゃんとした

空気入れ買う方がよっぽど効果的です。

 

 

ちなみに、より凶悪な「PROTECTION 5」なんてのもありますし、

名前こそ違えど同様の「パンクに強い!」と謳っているタイヤは

要注意です。(1~2万円台の自転車に多いです)

 

 

5年目の点検

2021年9月27日

2014年の9月9日にオープンして7年が経ちました。

小さいお店なので「〇周年記念セール!」とか「創業祭!」とか

は全然するつもりもなくお祝いの食事も無い普段通りの営業でした。

とは言え、10年20年経ったら考えようかな。

 

 

 

さて昨日、2016年モデルのパナソニック「ギュットミニ」を点検で

お昼過ぎまでお預かりしました。

 

 

気になる点は特にないけど、登り坂でチェーンの音が出るとの事。

受付時にちょっと確認しましたがチェーンの固着自体はありません。

注油で改善するか見てみましょう。

他には前タイヤ、前ブレーキシューが摩耗していましたので交換します。

 

 

点検はどこから始めるという決まりはないのですが、私は前部から

する事が多いですね。ハンドル、前ブレーキ、車輪の振れ、締め付け

灯火類、ベルの確認など。そしてフレームやワイヤー類を見ながら

中央部のペダル、サドル、モーターの固定、チェーンの張りの確認とか。

 

 

でチェーン。

まずはケースを外して張りが適正か確認します(乾いてサビてるのは見ればわかる)

 

 

 

 

パナソニックの場合、モーターギヤ(右)とテンションプーリー(左)の間隔が

60~70mmが適正とされています。で測ってみたら72mmくらいでした。

70mmと72mmじゃそんなに変わらないと思われるかもしれません。

 

 

実際に新車時で70mm、今が72mmならほぼ問題ないのですが、

パナソニックの新車、出荷時にほぼきっちり中間の65mmで調整されてます。

つまり65→72に7mmほど広がっているんです。

チェーン、ギヤもかなり摩耗しているので要交換に近い状態でしたが

今回は注油及び、張りを67mmに調整で済ませました。(次は交換です)

 

 

で後部のチャイルドシート・キャリヤ締付確認、ブレーキグリス補充、

変速確認などを行い、最後に走行チェックして終了です。

 

 

皆さんの自転車、チェーンはどんな感じでしょうか。

ちなみ注油不足のチェーン、メーカーによって症状が多少違います。

 

パナソニック・・錆びやすいが固着しにくいので坂道以外は気にならない

ヤマハ/ブリヂストン・・錆びにくいが固着しやすく平地でも異音出やすい

 

他にも7段とか8段の外装変速はもっと注油に気を使う必要があったりしますので

気になる部分があるなら早めにお近くの自転車店へゴーです。

 

 

 

私はそうでもないんですが、妻は餃子が大好き。

もちろんオープンしたばかりの無人餃子店も早速食卓に並びました。

通勤路にあるので今後も定期的に利用する事になると思います。

 

 

 

7月まで子乗せ電動自転車で通勤していたのですが、

もう(7歳になった)子供を乗せるわけでもないので「もっと軽い自転車にしよう」と思い

、店にある10年前のパナソニック「オフタイム」を今月から引っ張り出しました。

 

 

空気を入れて、バッテリーも状態の良い物に交換し、

現状確認で数日乗ってみて更なるメンテナンス箇所を洗い出し。

 

 

若いころは重そうな見た目が嫌いだったサークル錠も

今回は真っ先に取り付けました。

 

 

で、要整備部分は前後のハブですね。回転がゴロゴロしてます。

前輪ハブは店に新品があったので組みなおしましたが、

後輪ハブは処分予定の普通自転車から頂きました。

 

 

整備の甲斐あって、外観の色褪せやサビに目をつむればとても快調。

ただ、気になった部分も出てまして、それは「ハンドルの軽さ」

重量ではなく「操作感」の方です。

 

 

今まで乗っていたのが超安定志向の子乗せ電動自転車だったので

軽快過ぎるんですね、乗って楽しいけどちょっと不安感が出る時もある。

 

 

という事で次はハンドリングの軽快過ぎる問題を解決していきたいな

と考えております。

 

 

現行モデルのオフタイムとはフレーム違う、モーターが違う、

電装系(スイッチやライト)が違いますが、サイズや軽快感などは

似ていると思いますので試乗したい見たい方は是非お声がけください。

 

 

いつも当店をご利用いただきましてありがとうございます。

 

 

9/22(水)~9/25(土)はお休みとさせていただきます。

少し遅めの夏休みを頂こうと考えております。

 

 

ご迷惑をおかけいたしますがご理解、ご協力の程よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

このところのコロナ感染者数の数字を見ると、

来週からの学校は大丈夫なの?。なんとかリモートでできないの?

と考えてしまいます。先生たちも不安でしょうね。

 

 

 

さて、先月だったでしょうか、電話で電動自転車の修理可否の

お問い合わせがありました。

 

 

コストコで買って1年くらいらしいのですが、

(どこかは忘れました)不調らしく対応できますか?という内容でした。

 

 

自転車は中国製の知らないブランドで、コストコでも修理は

出来ないと言われたそうです。

作業待ちの自転車が結構あったのと、モーターユニット部分などの電気系の場合、

当店では対応できないのでお断りいたしました。

 

 

電動自転車の電気系の故障で対応できるのは当店の場合、

パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンぐらいです。

ボッシュや、シマノのユニットは対応できません。

 

 

(電動も含めて)自転車って使っていると多少のメンテナンスは必要に

なってきますので、安いからっていって飛びつくのではなく、

故障した際のサポートの有無は購入前に確認していた方が良いです。

 

 

自分で修理出来る方や複数台持っている方、普段から使用頻度の低い方は

安い物でも海外ブランドのカッコイイ(値段も高い)自転車でもOKです。

しかし、使用頻度の高い場合は価格・デザイン・機能などに

多少の不満があったとしてもパナソニック・ヤマハ・ブリヂストンを

選べば大体の自転車店で対応してくれます。

 

 

ただ、対応はしてくれますが自分のお店で販売した自転車と、

他店販売の自転車修理の場合、修理代(主に工賃)に

差別化が図られている場合がありますので出来るだけ近くの自転車店で

購入したほうが良いと思います。

 

 

実は私も最近、熊本の姉に自転車そっちで買えるの?と聞かれましたが、

(納入代行というシステムがあるので)出来なくはないが

アフターフォローの面で全然違うから近くのお店で購入する方が良い!

と伝えました。