神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

お客さんから

「走行中にパーンと鳴ってパンクしました」

とご連絡を頂きました。

 

 

「パーン」って事は破裂=バーストですね。

 

 

パンクといってもタイヤの空気が抜けるスピードによって

3種類に私は勝手に分類しています。

 

・バースト・・・ペチャンコになるまで1秒かかるかどうか

・パンク・・・ペチャンコになるまで数秒~数十秒

・スローパンク・・・ペチャンコになるまで(ならない事もある)数十分~数時間

 

まっ、全部パンクでいいんですけどね。

 

 

引取り前にタイヤサイズを聞いたら「20インチです」と言われたので

「それでしたらすぐに直します」とお伝えしました。

 

 

実際に見てみると…

 

自転車 タイヤ バースト パンク 破裂

 

お手本のようなバースト。(分かりやすくするために別のチューブで膨らましています)

 

裏返すと結構広範囲。

 

自転車タイヤバーストパンク破裂

 

タイヤ表面に亀裂やキズなど、大きな損傷があったんでしょうね。

転ばなかったのが幸いです。

 

 

しかし、私がビックリしたのは見た目ではなくタイヤサイズ。

20インチではなく、22インチでした。

 

 

タイヤ取り寄せに1晩お預かりし、翌日午前中にお渡しいたしました。

 

 

タイヤ入荷までの間に、バッテリー診断や注油といった簡単な点検・調整も

出来たので良かったと思います。

 

 

と書いてたら・・・

 

 

同じ自転車(別の方ですよ)が「走ってたらパーンって言いました」

ですって。

 

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偶然?必然?なんで?

 

幸い、タイヤはありますので今日はすぐ直せます。

 

 

それでは作業開始

 

 

私は普段、お客さんの自転車に空気を入れる時、

圧力計付きの空気入れで入れております。

 

 

コンプレッサーで「ピュー」って入れた方が楽で早いんですけど、

でもそれって空気圧が「勘」になるんですよね。

正確な空気圧は分からない。

 

 

で、圧力計付きの空気入れで英式バルブに空気を入れてるんですけど、

メーター通りに3気圧入れたつもりでも実際には入らないです。(虫ゴム通過時の損失)

そこで経験と勘の補正を行い、4気圧ほど入れてました。

 

 

今回、ブリヂストンの「空気ミハル君」(バルブ左側)を使い検証してみたいと思います。

 

空気ミハル君

 

電動自転車の4.5気圧用です。赤いのが見えなくなるまで空気を入れると

4.5気圧入ってますよという便利なアイテム。

採用自転車はコストのせいか年々減っているような気が…もったいない。

 

 

空気を抜いて4.5気圧まで入れていきます。

 

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圧力計は4.5気圧を指していますが、空気ミハル君はまだ赤い部分が見えます。

見えなくなるまで入れたら6気圧を少し超えました。

英式バルブの場合、圧力計表示の75%ほどしか入っていないようです。

 

 

次に虫ゴム部分を外し、パナレーサーの米式アダプター(左側)を使い空気を入れます。

 

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これは英式バルブを、車やバイクと同じ米式に変えてくれるアイテムです。

さて、結果は…

 

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おおっ、空気ミハル君の赤い部分が消えた。

空気入れと空気ミハル君の誤差もほとんど無い。

どちらも正確と言っていいんでしょうね。

 

 

最後に英式の「スーパーバルブ」(下記画像右側)に交換してみます。

「スーパーバルブ」は虫ゴムの劣化も無く、空気の抜けも遅くなるという物です。

何種類かありますが機能は同じ。ただ当り外れも多いので私はブリヂストンの

「スーパーバルブ」をオススメします。

 

スーパーバルブ2

 

 

英式バルブよりも空気入れがしやすいです。

抵抗が少ないんでしょうね。

 

スーパーバルブ

 

これも好成績。

米式バルブアダプター使用時とほとんど同じですね。

 

 

 

結論。

私の補正値で良かった。

英式バルブでも、空気圧計が無いよりはあった方が全然いいです。

虫ゴム通過時の損失分をちょっと多く入れる必要があるだけ。

 

 

きちんと空気圧を管理したい場合には米式バルブに変えて、

お手軽に管理したい場合はスーパーバルブという選択もいいと思います。

数百円ですしね。

 

 

ただし、圧力計付きの空気入れは必要ですが…

 

 

 

 

パナソニックから新しい電動子乗せモデルが発売されました。

 

「ギュット・ステージ・22」

 

パナソニックはこれで子乗せモデル6機種ラインナップ(凄い!)

・ギュット・ミニ・EX

・ギュット・ミニ・DX

・ギュット・DX

・ギュット・アニーズ・F

・ギュット・アニーズ

 

 

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発売は6月初旬からです。

 

 

26インチモデルでは女性には大きい、20インチモデルでは男性には窮屈。

それなら22インチだ!

 

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と思ったかどうかは分かりませんが

そういう考えになるのは当然ですね。

 

 

私は画像を見たときに2012~2013で発売されていた

「ララ5ミニ」が帰ってきた!と思いました。

 

ENDV03 ララ5ミニ LALA5MINI

 

チャイルドシートはオプションで3人乗りももちろん対応。

 

ギュット ステージ 22

 

仕様を見てみると

 

・ギュット・ステージ・22

全長 1860mm

幅  590mm

重量 29.2㎏

タイヤサイズ 22×1-1/2

バッテリー リチウムイオン12Ah

価格 122,000円(税別)

カラー 5色

 

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となっております。

 

他にも

 

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シンプルで使い易い「エコナビ液晶スイッチ4」

走行可能な残り時間も選択できます。

 

 

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スタンドを立てるとハンドルが固定される「スタピタ2」
カゴの荷物が多い時もグルンっとハンドルが動く心配がありません。

 

 

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なめらかな走りをアシストしてくれるハブ内蔵スピードセンサーを搭載。
レール式の駐輪場でも接触しにくく安心です。

 

 

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従来から約22%サイズダウンをした12Ahの小型大容量バッテリー。
とにかく持ち運びがしやすい。

 

 

20インチの「ギュット・アニーズ」と比べるとタイヤもフレームもスリム。

チャイルドシートを付けないで普段使いにもいいんじゃないでしょうか。

 

 

価格もヤマハの「バビーXL」と同じくらいですので悩みますね。

「みんなと同じ自転車はイヤ」と言う方にも良いのではないでしょうか

 

ご予約お待ちしております。

 

今日、出張で交換してきたタイヤがこちら。

 

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20×1-3/4という最近はメーカーもほとんど採用しないサイズで

電動向けのタイヤですが在庫を持ってて良かった。

後輪の場合、出張代も含めて5,300~6,000円ほどです。

 

 

カーカス(繊維)と布テープが見えてますね。

布テープは巻きつけてもあまり役に立たないでしょうし、

ブレーキ時に滑って危険なのでしない方が良いですね。

 

 

もうすぐ梅雨の時期に入ります。

 

 

溝の無くなったツルツルタイヤでは危ないので

早めの交換をオススメいたします。

 

 

 

「Plie(プリエ)」っていう自転車をパンク修理で預かってきました。

 

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中国製の電動自転車って外装6段変速の後輪モーターで

配線も強引な取り回しなモデルが多かったのですが、

このモデルは旧サンヨー車みたいな感じです。(回生ないけど前輪モーターだし)

一般の自転車店なら、ある程度の修理は受けてくれそうな仕上がりだと思います。

 

 

デュアルピボットキャリパーにフィン付きローラーブレーキ。

シマノ内装3段にクラス27リヤキャリア、8.8Ahパナソニック製セル採用の電池

(バッテリーにそう書いてある)、くるピタ等結構うれしい装備。

LEDダイナモなのが意外です。

 

 

修理後、少し試乗したのですがパワフル。

急な坂道もグイグイ登ります。

 

でも高負荷時の「キュイーン」という大きいモーター音は恥ずかしいかも。

 

 

調べてみたら値段は82,000円ちょっと+送料4,800円。

 

もう少し頑張れば国産も買えそう。

 

 

耐久性や保証、部品供給の面で心配だけど

今までの中国製よりも断然いいですね。

 

 

※レビューみたら防水性はダメっぽい。

雨の日に弱いのはいかんな~