神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

やっと雨がやみましたね。

大雨の後は道路に散乱している鋭利な物で

パンクする事が増えますのでご注意くださいませ。

 

 

先日、しばらく乗っていないという自転車をお預かりしてました。

修理としては前後タイヤ・チューブ交換、変速ワイヤー交換+α

の作業が(最低限)必要な状態です。

 

 

お客さんにお見積もりをお知らせしたら

「とりあえず、タイヤ交換はしないでそのまま乗る」との事。

 

 

タイヤの状態はこんな感じ

 

 

 

 

とても危険な状態ですが、お客さんに「交換しない」と

言われたらそれまで。(過剰整備と思われたのかな)

残念ですが、あとは走行中に破裂しない事を祈るばかりです。

 

 

自転車って車検のある自動車よりも安全面は軽視されがちですが、

体むきだしで使用しますからね。

皆様もタイヤの溝はもちろんですが、亀裂が出ていたら早めの交換を

お願いいたします。

 

 

 

当店の通販ページに掲載している商品の在庫を

最新版に更新いたしました。

 

 

「フロンティアデラックス」と「フロンティア」が期間限定で

さらにお買い得になっておりますので是非この機会に!

回生ブレーキが付いていますので急な下り坂でも怖くない。

 

 

自転車はコチラ→ご注文ページ

パーツ・用品はコチラ→パーツご注文ページ

 

 

掲載していないパナソニックやヤマハの電動自転車、

その他リクエスト等ありましたらお気軽にご連絡下さいませ。

もちろん店頭のご来店もお待ちしております。

※パーツ・用品は垂水区内限定配達とさせていただきます。

 

 

こんな雨の中来てくれるお客さんもいて嬉しいのですが

無理は決してなさらないように。

修理ならこちらから取りに行く事も出来ますし、

相談ならメールやお電話でも大丈夫。

注文だって神川輪業通販ページがあります。

 

 

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

まだまだ雨が降り続きますので不要不急の外出は控えましょう。

残念ながら今夜の「天の川」は関西では見れそうにないですね。

 

 

こんな天気の時には少しは役に立つ(かもしれない)自転車の話。

一般的なシティサイクルの場合、車輪のリムの材質は

アルミかステンレスの2種類です。(鉄やプラホイールも少数あるけど)

 

 

分かりやすい特徴でいうとこんな感じ

・アルミリム・・安い・軽い・加工が簡単

・ステンレス・・高い・重い・頑丈・高級感ある

 

 

これをブレーキの観点から見てみると

・アルミリム・・晴れの日◎、雨の日○

・ステンレスリム・・晴れの日◎、雨の日△(×に近い)

 

 

普段アルミリムの自転車に乗っている私からすると

雨天時のステンレスリムは前ブレーキ効かなくて怖い…

前ブレーキだけだと下り坂で減速しないです。

 

 

もちろんアルミリムも晴天時に比べたら雨天時は効きが落ちます。

晴天時が100なら雨天時60~70ぐらい。

しかし、ステンレスリムはもっと落ちるんです。

晴天時100なら雨天時35~45ぐらいまで。

 

 

なぜかというと、ブレーキ面(ブレーキゴムの接触面)の滑らかさが違うから。

アルミリムは拡大すると表面は意外と凸凹しているんです。

雨の日にはコレのおかげで効きの落ちを最小限に抑える事が出来ます。

(その分、雨天時のブレーキシューは紙やすり状態で減りが早い)

 

 

一方、ステンレスリムは表面がかなり滑らか。

晴天時はその滑らかさを利用してブレーキとの接触を最大限発揮できますが、

雨天時はどうしてもリムとブレーキゴムの間に水膜が出来ちゃうんです。

(晴天ならかなりグリップするけど、雨だと滑りまくるスリックタイヤみたい)

 

 

ステンレスリムでもブレーキ面をどれくらい研磨するかによって差が出ます。

下の画像はすべてステンレスリムです。

 

 

 

 

上のリムはピカピカしていていますね、これは雨天時に一番効かない。

他2つは結構荒めに研磨されているのでステンレスとしては期待できそう。

 

 

見た目はピカピカの鏡面仕上げがいいように思いますが、

安全面を考えるとザラザラしているリムを選択した方がいいですね。

 

 

そうそう、リムの材質が違えばブレーキゴムの材質も

アルミ用とステンレス用に分かれています。

交換時には正しいブレーキゴム(できればBAA対応品)を使用しましょう。

 

 

警報が出ていなかったら七夕のイベントがあったウチの子供。

結果はもちろんお休み。

がっかりしているかと思ったら、休みが出来てハイテンション。

そして私はまた、レインウエアを着て自転車でお店に到着。

 

 

昨日、ご注文分の「ステップクルーズe」が入荷しました。

ママチャリタイプの電動自転車とは違い、スタイリッシュな見た目で

男女問わずに人気があります。(しかも大きな前カゴで便利)

 

 

 

 

いざ、開梱

 

 

 

 

このブログで何回もお伝えしていますが、ブリヂストンの自転車は

お店で組み立てる必要があり、量販店さんの事を考慮していて(?)

完成状態で来るパナソニック・ヤマハとは違いますね。

 

 

まあパナソニック・ヤマハでも組み直すお店もあるでしょうし、

ブリヂストンでもチャチャッと形にして販売しているお店もありますね。

 

 

では、作業開始。

私は前輪から始めますが、やり方は人それぞれ。

普通はスタンド付けて安定させて前輪を装着する人が多いと思う。

 

 

 

 

タイヤを外して振れ取り、センター出し、ニップルのチェックなど。

 

 

 

 

前輪が終わったら車体に取付けますが、仮組みの状態で

止めておきます。

 

 

 

 

次は後輪です。

最初にスタンド付けないのは、結局外さなければいけないから。

後輪が無い状態だとリヤキャリヤの締付確認もしやすいです。

 

 

 

 

後輪も前輪と同様に

振れ取り、センター出し、ニップルのチェックですね。

 

 

振れもそうですが、意外とセンター(車体の中心からズレている)が出ていない

車輪が多いです。

 

 

 

 

調整できた後輪を車体に取付けたら

ベルトの張り、チェーン引き(ベルトだけど)を調整します。

目視だけでも悪くはないけど、私はテープメジャーも使って左右の差を

1mm以内に合わせる+目視確認。

(フレーム精度のせいで1mm以上ずれる場合は目視を重視)

 

 

 

 

スタンドを取り付けて後部が終わったら、

再び前に戻り、ブレーキワイヤー、変速ワイヤー、手元スイッチ

前カゴなど、ハンドル周りの作業。仮組だった前輪もここでキチンと固定。

 

 

 

 

バッテリー充電後、ON/OFFのチェックが済めば完成です。

 

 

ブリヂストンの前輪モーター車は、前輪周りの作業はもちろん、

ベルト周りの作業がすこし手がかかります。

ご購入の際はお近くの、キチンと組立ててくれる人のお店での購入をオススメします。

 

 

回生ブレーキだけでも価値があると私は思っていますが、他にも色々面白い。

グングン来るようなパワー感は無いのですが、実際のパワーはかなりの物だし、

漕ぐ感覚がとてもスムーズなので是非試乗してください。

 

今朝はケータイ(スマホないので)の災害アラームで起床。

こんな雨の中、仕事行きたくない~とは思いつつも

レインウエア着て自転車(試乗車だから)で店に来ました。

外出される方、天候には十分ご注意くださいね。

 

 

 

 

私はというと先日お預かりした「ハリヤ」の部品が

やっと来ましたので交換作業中。

 

 

交換前の部品

 

 

 

チェーンと歯車に隙間がみえますね、これが摩耗状態です。

一方、チェーンも歯車も新品同士なら

 

 

 

 

隙間がなく、ピッタリ噛み合っています。

 

 

摩耗状態の上の画像でも、内装3段変速の自転車なら

実はそんなに外れません。(もちろん要交換ではあります)

でも、後ろの歯車が前の歯車と平行にならない事が多い外装ギヤは、

チェーン外れが起きやすくなります。

 

 

チェーンも歯車も金属同士なのでどうしても摩耗はしますが、

重いギヤを使いすぎない、定期的に注油する事で寿命を延ばせます。

 

 

ちなみに今回の修理、

・前ギヤ

・後輪ギヤ

・モーターギヤ

・チェーン

・テンションプーリー

の交換で軽く1万円オーバーです。

 

 

また、変速をあまりしない自転車は変速ワイヤーの固着も多いです。

変速ワイヤーも交換となると+2,000~3,000円ほど必要になります。

 

 

小まめな変速をしましょうね。