神川輪業ブログ
BLOG神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
セカンドオピニオンは大切
2021年11月28日お店の水槽の水換え、毎週日曜日にやっています。
3割ぐらいしか換えないのですが、それでも12リットル×4個
結構疲れます。今はまだ水温18℃ほどなのでいいのですが、
だんだん冷たくなってくる季節です。
先日、前輪から異音がすると持ち込まれた電動自転車。
見事に前輪リムが割れています。
リム交換となるので概算お見積りを提示し、
危険なのでもう乗らないほうがいいですと言ったものの、
「ちょっと他行ってみます」と帰られました。
修理するしないはお客様判断ですし、セカンドオピニオンも賛成。
そして、最終的には戻って来られて「お願いします」となったのですが
ヒヤヒヤしました。
リム割れ修理以外にも
ブレーキシュー交換
前タイヤ・チューブ交換
後タイヤ・チューブ交換
が必要な状態でした。
使用頻度の高い方こそ定期的な点検は欠かせません。
最後に入荷したばかりの自転車の「?」な画像をどうぞ。

分かります?
22年モデルのおすすめ子乗せ電動自転車はコレ(11/20更新)
2021年11月19日「神川さんはお子さんの宿題見ますか?」と聞かれました。
答えは「見ます」。というか一緒にしてます。学校帰りに店にくるので
夕方4時ごろから計算問題、漢字の練習、音読の聞き役などなど。
子供が「お父ちゃんお父ちゃん」て寄ってくるのも今の内ですからね。
さて今回は
「2022年モデル、チャイルドシート付電動自転車を買うならコレだ!」
という内容です。
いきなりの結果からですが、私はパナソニックの「ギュットシリーズ」
の2022年モデルを(今の所)おススメします。
理由は「後ブレーキ」を強化してきたから。
ここで現在電動自転車に採用されているブレーキを見てみましょう。

どれも「ローラーブレーキ」と呼ばれる物でブレーキ時の
キーキー音が鳴りにくい、雨天時でも制動力が変わりにくい。
といったメリットがあります。
左から順に
冷却フィンなし、冷却フィン90mm、冷却フィン100mmと
なっております。制動力に違いはなく、フィンが大きい方が
「制動力の持ち」が良いです。
とはいえ冷却フィン100mmでも垂水の坂道をカバーできるかと
いうと非常に厳しいです。(回生ブレーキのサポートがあるブリヂストンの
前輪モーター車は100mmフィンでも対応できると思う。)
そんな中、「登りはスイスイ、下りはヒヤヒヤ」じゃいかんでしょ
とやっと気づいてくれたのか、ギュットシリーズの2022年モデルから
最新(でもないけど)のローラブレーキを投入してきました。
対するヤマハ、ブリヂストンの2022年モデルがまだ発表されていないので
あくまでも現時点での評価ですが、パナソニックの「ギュットシリーズ」
イチオシです。
※ここからが追記
ヤマハの2022年モデルも発表されましたが大きな変更はなく、
ブリヂストンも10月に価格変更したくらいで音沙汰なしなので
下り坂も多い環境の方はパナソニックの子供乗せ自転車か
回生ブレーキの利くブリヂストンもおススメです。
PAS Withの組み立てと気付いた事
2021年11月12日本日は雨。なんだかんだ言って少しずつ寒くなってきました。
家ではインコ・文鳥たちの冬支度も始めております。
文鳥とインコでは快適温度が違いますし、
インコも12歳おじいちゃんと1歳の若鳥では違うので
毎年少しずつあれこれ変えながらやってます。
さて先週、ご注文頂きました「PAS With」を新車整備を行いました。
画像は後輪を外して色々と調整している時のものです。
メーカー出荷状態でも走るのには支障ない事がほとんどですが、
新車でもある程度手直しする事で、さらに快適に走るようになります。
そんなPAS With、ライバルのパナソニック「ビビ・DX」と比べて
3kgほど軽いので扱いやすく女性ユーザーさんも多い
とても良い自転車なのですが、少し気付いた事があります。
1つはタイヤ。
先代の「PAS ナチュラ」の時はブリヂストン(CST製造)のタイヤを
採用していて、そのタイヤは値段以外は文句が無いいいタイヤでした。
現在はケンダというメーカーのタイヤで以前と同じサイズなのですが、
耐摩耗については明らかに落ちたように思います。
そして、後輪の強度。
先日、スポークが首部が8本折れた(理由は高校生の2人乗りなので折れて当然)
PAS withを修理したのですが、車輪の構成が先代やビビ・DXと違うんです。
ちょっと専門的な事になりますが、先代とビビ・DXは36本スポークの6本組なのに対し、
PAS withは36本は同じですが4本組、おまけに12番スポーク用のフランジに13番の
スポークを通してるので首部分のガタが大きい。
ツイッター情報だと後チャイルドシートを付けていると
以前より折れやすいという他店さんの報告も…。
当店ではまだまだ統計不足なのでスポーク折れについては
もっと情報を集めたいですね。
通常使用では全く問題ないと思います。
2022年モデル電動自転車ご注文受付中
2021年10月6日ウチの子供はハロウィン(で驚かせてくる人)が大嫌い。
習い事のハロウィンイベントも絶対に行かないそうです。
「お菓子貰える⇔驚かされるかもしれない」を天秤にかけての
判断らしい。
さて、自転車業界は続々と来年モデルが発表されてきました。
今年(来年?)の傾向は値上げと納期です。
ご存じの通り、コロナウイルスの影響で世界的な自転車需要の急増により
中国、台湾を中心とした工場で部品が入って来ない、運搬費用の高騰
などの影響が出ております。
例えば当店で6月に電動自転車をご注文頂きました方、当初は9月頃
の納期予定でしたが只今11月上旬(遅延の可能性有)という状況。
ほぼ全モデルで値上げ、納期につきましても未定や大幅な遅延が
必死となっております。
クリスマスに自転車をという場合、店頭在庫品でなければすでに
厳しい状況です。
来春の通学・通園においても今から確保しておかなければ
希望の自転車は手に入らないかもしれませんので
お早めのご検討でお近くの自転車店にご注文下さいませ。
当店の「ご注文ページ」も週末には更新予定です。
ちなみに子乗せ電動モデルにつきましてはまだパナソニックしか
出ておりませんが、後ブレーキの効きを良くしてきましたので
現時点では他社よりも安全面でおススメです。
「PROTECTION 3」のタイヤはおススメしません
2021年10月2日先日夕方の帰宅中、東の空に虹が出ていました。
当然、写真を撮るのですが道行く人もかなり撮影していて
面白い光景でした。

自転車のタイヤ、車ほどの種類はないですが
例えば「26×1-3/8」というママチャリ等でよく使われるサイズでは
ベーシック、耐摩耗、耐パンク、電動自転車用など用途別で展開されています。
で、表題の「PROTECTION 3」というタイヤは「耐パンク」のジャンル
に該当するタイヤなんですが、まあこのタイヤほどデメリットが
メリットを上回るやつは無いんじゃないかと思うほど。
異物が刺さらないようにするための耐パンク層の厚みが3mm
ぐらいあるのですが、そのためにタイヤが異常に硬くなります。
※画像は「健康じてんしゃ店」さんから拝借いたしました。
耐パンクのベルトがあるタイヤはシュワルベの「マラソン」等が有名ですが、
マラソンはしなやかなベルトでタイヤのたわみも適度に残されています。
一方、「PROTECTION 3」はただ硬いだけ。
そして当然タイヤ自体も重くなるので漕ぎだしも…。
硬くて何がいけないかというと「空気圧の低下を判断しにくい」のです。
普段、自転車を使用して空気が抜けてくるとフワフワした乗り心地になり、
漕ぎも重くなると思います。
で、タイヤを押してみて凹んだら「あっ、空気抜けてる」と判断できるのですが
「PROTECTION 3」はタイヤを押してみても硬すぎるので、
「あれ、硬いから大丈夫」とホントは空気を入れなきゃいけないのに
誤判断してしまい、結果パンクに気付いた時には中のチューブがボロボロで
修理不可→チューブ交換となる事が多いです。
さらに、チューブ交換して数か月後にはまたパンクと悪循環が続きます。
これを防ぐには英式チューブを米式に交換し、圧力計付きの空気入れで
毎月しっかりと空気を入れる事が必要になってきます。
めんどくさいですよね~。
パンクに強いと思って買ったのにパンクしやすくなるんですから。
当店でのざっくり統計ですが異物が刺さってパンクするのは1割ぐらい。
残りの9割ぐらいは空気を入れなかった事が主原因のパンクですので
耐パンクの自転車なんて買わずに、2,000円ぐらいのちゃんとした
空気入れ買う方がよっぽど効果的です。
ちなみに、より凶悪な「PROTECTION 5」なんてのもありますし、
名前こそ違えど同様の「パンクに強い!」と謳っているタイヤは
要注意です。(1~2万円台の自転車に多いです)



