神川輪業ブログ

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神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

先週の事など

2016年10月10日

先日、内装3段の駆動体ユニットだけ交換したお客様が

交換翌日に来店し、

 

「昨日修理した場所、サビがあって全然キレイじゃないんですけど・・・」

 

 

あれっ、ひょっとして疑われているのでしょうか、

ハブ全体ではなく、内部だけ交換した事をキチンと説明したと思っていたのですが。

 

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再度、交換品をお見せしながら説明し、ご納得されました。

私は正々堂々と仕事してますのでご安心ください。

 

 

次はこちら

ブリヂストン/ヤマハに採用されているハンドルロックの「一発二錠」の修理

 

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走行中、曲がろうとしたら急にハンドルロックがかかり、転倒したそうです。

正常なら後輪のサークル錠を施錠しないとハンドルロックがかかりません。

アルミのケースがパックリと割れてますね。

倒れて割れたのか、割れて倒れたのか・・・

 

原因は不明。

 

以前、転倒したことがあるそうなので、その時にたまたま「一発二錠」に損傷が

あったのかもしれません。

 

修理はしたものの、「また起こるかもしれないので怖い」という事で

ワイヤーを外して作動しなくしてあります。

 

 

最後は「アシスタユニ24」

 

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このところ20インチと24インチがチョロチョロと売れています。

24インチなんか「リトル・ハイディ」みたい。

軽くて取り回しがいいし、あまり人と被らないのがいいですね。

 

 

24インチってもっと見直されてもいんじゃないかと思います。

電動自転車だと26インチって長いんですよね。

ダホンやブロンプトンなど、欧米人が乗っても窮屈じゃない20インチもあるので、

24インチの大人モデルがあってもいいじゃないかなと。

 

 

「アシスタユニ」シリーズは小柄な方の使用を前提にしているので

170cm以上の身長の方は、長めのシートポストに交換すると良いでしょう。

170cm以上なら250mm、175cm以上なら300mmかな。

 

 

 

 

 

ブリヂストンが2017年モデルの電動自転車として、10月下旬から

「カジュナe」を新発売。

 

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もともと通学車としてランナップされていたんですが、

電動モデルの追加です。

 

 

カジュナの特徴は見た目どうりの女性をターゲットにしたデザイン。

前カゴもすごく幅が広くて大容量。

部活などで荷物が多くなりがちな学生さんにピッタリ。

 

 

 

そしてこちらは男性も使える「ステップクルーズe」

学生さんだけではなく、子乗せ自転車としてママさんにも人気。

 

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2017年モデルは新色のバイオレットブルーを追加し、

バッテリーを6.2Ahから8.1Ahに容量アップ。

価格は2,000円アップの119,800円。

こちらもカジュナ同様に前カゴが大きくて便利です。

 

 

 

どちらも今月中のご注文なら特別価格でお渡し可能です。

 

 

しかしブリヂストン、

前輪モーター車を全面展開する勢いですね。

最終的にはアシスタワゴンやリアルストリームまで前輪モーターにするの?

 

 

先日アップした「ビッケGRIの試乗」ではお伝えできなかった

どうでもいいような雑感です。

 

「ビッケ グリ」だけではなくブリヂストンの前輪モーター、ベルト駆動車

全般にも当てはまる内容もあります。

ブリヂストンでは回生充電(ブレーキ)を「回復充電」と呼んでます。

 

 

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・「パパもフィットする」と謳うが175cm以上のパパには小さい。

・ハンドルグリップは「ビッケ2e」よりも握り心地が良い。

・回生ブレーキは効き具合の変更もできて便利だが、満充電時には作動しない

・回生ブレーキは作動範囲が広い(大体35㎞/h~1㎞/h)

・回生ブレーキのおかげで前ブレーキの摩耗が遅くなって良い

・バッテリー容量は36V×8.1Ahで、確かに25.2V×12Ahクラスと同等の走行距離

・回生ブレーキで伸びる走行距離は10%くらい?(使用環境で大きく変わる)

・バッテリーは気温の低いとき(5℃以下?)にイベントランプが点灯し出力制限。

・漕ぎながらの小回りは少し苦手(外へ外へ行こうとする)

・低速、急勾配は苦手。更に急勾配で停止からの発進はもっと苦手。

・後ろのチューブは1.2mmの肉厚チューブだが、前は普通の厚み。

・前輪に磁石を付ける無線式速度計では高負荷時、速度表示しない。(ノイズ?)

・アシストレベル6としているが、路面状況により、「3」くらいに感じる時もある。

・なかなか敏感なセンサーの持つ妻でも「ビッケGRI」は楽だと言う

・更に妻は、満充電時の回生しない状態の方が自然なフィーリングで良いとの事

・後輪にモーターの駆動がないので、(本当はダメだけど)漕ぎながらの変速はしやすい

・やっぱりデジタルメーターが欲しい。(操作性は悪くない)

・乗れば乗るほど「良く出来ているな~」となる。

 

 

最初の電動自転車として前輪モータータイプを購入すると、

「電動自転車はこういったもの」と違和感なく乗れると思いますが、

既存のセンターモーター式から買い替えを検討している場合は

絶対に試乗した方が良いと思います。

 

 

私は回生システム(充電機能というよりブレーキとして)が気に入りました。

前輪、後輪ブレーキの他に3つ目のブレーキとして回生ブレーキがあるので

下り坂の安心感は絶大です。

 

 

一方で、アシスト走行に関しては得意な条件と苦手な条件が

かなり出ますので、そこは試乗して確認してくださいね。

 

 

電動自転車の手元スイッチに水が浸入すると

「電源が入らない」「アシスト切り替えが出来ない」等の症状が出てきます。

 

 

パナソニック・ヤマハ・ブリヂストンなどの国産メーカーは

防水対策をしっかりしているので、通常の使用では雨が浸入する事は

あまりないのですが、

ヤマハ/ブリヂストンの2011~2013年のこのタイプは結構弱いかもと思っています。

 

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上が新品、下が水が浸入して誤作動を起こしているスイッチです。

下の「電源」ボタンにヒビが入っているのが分かりますか?

 

 

爪でボタンを押している方はいずれこうなり、故障します。

まあ、ボタンが小さくて指の腹で押すのが難しいのもありますが・・・

※上と下のスイッチの液晶部の見え方が違うので、

パネルの厚みアップなど対策されたのでしょうか?

 

 

交換自体はカプラー1個なので難しくはないですが、

値段が約1万円!(各社、液晶タイプは高い)

丁寧に扱いましょうね。

 

 

そして交換後に忘れてはいけないことが1つ。

 

 

「保護フィルムは必ず剥がす」

 

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剥がすのを忘れて1年ほど過ぎてくるとこんな事に・・・

 

友人から「セルモーターが壊れたから交換して。部品は用意してるから」

との朝早くからの電話。

友人はバイク関係の仕事をしているので、私より詳しい面もあるのですが・・・

 

 

仕事あるけど、しょうがないので了解し1時間半後、

お店を開けるとほぼ同時にそのバイクに乗って来た友人。

 

 

「壊れてるのにどうやって乗ってきたん?」と聞くと、

「モーターをハンマーでどついて強制始動」

いつの時代もいざとなったら叩いて修理ですね。

 

 

で、セルモーター交換、非常に簡単に作業できるバイクもあれば、

やりたくないバイクもあります。

友人のバイクは後者で250ccのビッグスクーター、「ヤマハ グランドマジェスティ」。

結構有名な持病らしいです。

 

 

セルモーターにアクセスするまでにどんだけ部品外すの?という具合で、

後側の外装は全部外し、シートとシートボックスも外し、サスペンションを外して

エンジンの隙間を作り、スロットルボディを外してやっと見えました。

 

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で新しく投入するのが純正品では無く、中国製の格安品。

大丈夫?また同じ作業するのはイヤなんですけど・・・

 

 

とりあえず、作業は無事に終了しました。

いや~疲れた。ビッグスクーターの整備って大変。

 

 

バイク屋さんにお願いするとかなりの工賃になると思いますが、

高いと思っていてもそれだけの事はちゃんとやっているので

きちんと払ってあげましょうね。