神川輪業ブログ
BLOG神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
ビッケGRI(ビッケ グリ)についての一言メモ
2016年10月4日先日アップした「ビッケGRIの試乗」ではお伝えできなかった
どうでもいいような雑感です。
「ビッケ グリ」だけではなくブリヂストンの前輪モーター、ベルト駆動車
全般にも当てはまる内容もあります。
ブリヂストンでは回生充電(ブレーキ)を「回復充電」と呼んでます。
・「パパもフィットする」と謳うが175cm以上のパパには小さい。
・ハンドルグリップは「ビッケ2e」よりも握り心地が良い。
・回生ブレーキは効き具合の変更もできて便利だが、満充電時には作動しない
・回生ブレーキは作動範囲が広い(大体35㎞/h~1㎞/h)
・回生ブレーキのおかげで前ブレーキの摩耗が遅くなって良い
・バッテリー容量は36V×8.1Ahで、確かに25.2V×12Ahクラスと同等の走行距離
・回生ブレーキで伸びる走行距離は10%くらい?(使用環境で大きく変わる)
・バッテリーは気温の低いとき(5℃以下?)にイベントランプが点灯し出力制限。
・漕ぎながらの小回りは少し苦手(外へ外へ行こうとする)
・低速、急勾配は苦手。更に急勾配で停止からの発進はもっと苦手。
・後ろのチューブは1.2mmの肉厚チューブだが、前は普通の厚み。
・前輪に磁石を付ける無線式速度計では高負荷時、速度表示しない。(ノイズ?)
・アシストレベル6としているが、路面状況により、「3」くらいに感じる時もある。
・なかなか敏感なセンサーの持つ妻でも「ビッケGRI」は楽だと言う
・更に妻は、満充電時の回生しない状態の方が自然なフィーリングで良いとの事
・後輪にモーターの駆動がないので、(本当はダメだけど)漕ぎながらの変速はしやすい
・やっぱりデジタルメーターが欲しい。(操作性は悪くない)
・乗れば乗るほど「良く出来ているな~」となる。
最初の電動自転車として前輪モータータイプを購入すると、
「電動自転車はこういったもの」と違和感なく乗れると思いますが、
既存のセンターモーター式から買い替えを検討している場合は
絶対に試乗した方が良いと思います。
私は回生システム(充電機能というよりブレーキとして)が気に入りました。
前輪、後輪ブレーキの他に3つ目のブレーキとして回生ブレーキがあるので
下り坂の安心感は絶大です。
一方で、アシスト走行に関しては得意な条件と苦手な条件が
かなり出ますので、そこは試乗して確認してくださいね。
手元スイッチの誤作動
2016年10月3日電動自転車の手元スイッチに水が浸入すると
「電源が入らない」「アシスト切り替えが出来ない」等の症状が出てきます。
パナソニック・ヤマハ・ブリヂストンなどの国産メーカーは
防水対策をしっかりしているので、通常の使用では雨が浸入する事は
あまりないのですが、
ヤマハ/ブリヂストンの2011~2013年のこのタイプは結構弱いかもと思っています。
上が新品、下が水が浸入して誤作動を起こしているスイッチです。
下の「電源」ボタンにヒビが入っているのが分かりますか?
爪でボタンを押している方はいずれこうなり、故障します。
まあ、ボタンが小さくて指の腹で押すのが難しいのもありますが・・・
※上と下のスイッチの液晶部の見え方が違うので、
パネルの厚みアップなど対策されたのでしょうか?
交換自体はカプラー1個なので難しくはないですが、
値段が約1万円!(各社、液晶タイプは高い)
丁寧に扱いましょうね。
そして交換後に忘れてはいけないことが1つ。
「保護フィルムは必ず剥がす」
剥がすのを忘れて1年ほど過ぎてくるとこんな事に・・・
久しぶりにバイクの修理
2016年10月3日友人から「セルモーターが壊れたから交換して。部品は用意してるから」
との朝早くからの電話。
友人はバイク関係の仕事をしているので、私より詳しい面もあるのですが・・・
仕事あるけど、しょうがないので了解し1時間半後、
お店を開けるとほぼ同時にそのバイクに乗って来た友人。
「壊れてるのにどうやって乗ってきたん?」と聞くと、
「モーターをハンマーでどついて強制始動」
いつの時代もいざとなったら叩いて修理ですね。
で、セルモーター交換、非常に簡単に作業できるバイクもあれば、
やりたくないバイクもあります。
友人のバイクは後者で250ccのビッグスクーター、「ヤマハ グランドマジェスティ」。
結構有名な持病らしいです。
セルモーターにアクセスするまでにどんだけ部品外すの?という具合で、
後側の外装は全部外し、シートとシートボックスも外し、サスペンションを外して
エンジンの隙間を作り、スロットルボディを外してやっと見えました。
で新しく投入するのが純正品では無く、中国製の格安品。
大丈夫?また同じ作業するのはイヤなんですけど・・・
とりあえず、作業は無事に終了しました。
いや~疲れた。ビッグスクーターの整備って大変。
バイク屋さんにお願いするとかなりの工賃になると思いますが、
高いと思っていてもそれだけの事はちゃんとやっているので
きちんと払ってあげましょうね。
8の字タイヤ
2016年9月30日昨日、接触事故に遭ったという自転車を取りに行ってきました。
事前情報では「前輪が曲がっただけ、乗ってた本人はかすり傷」と聞いていました。
行ってみたら、確かに前輪は曲がってました。
しかし、前輪以外にもフロントフォークも盛大に曲がってるし、
スタンドもカゴもペダルもキャリヤもブレーキレバーもなんですけど・・・
今年モデルの電動自転車が結構な重症。
乗っていたのは高校生の男の子。
実は友達から借りていたらしい。
それだけでもややこしくなるのに、
警察を呼んでいないという。
事故に遭った本人と話してないのですが、聞けばひき逃げに近い状況・・・
まあ私の仕事は見積もり出して修理するだけ。
でも、せめて警察だけは・・・と思うのでした。
ビッケGRI(ビッケグリ)の試乗レビュー
2016年9月29日本日、ビッケGRI(ビッケ グリ)の試乗車が入荷しました。
早速組み立ててみましょう。
まずは見た目。
前カゴは「ビッケモブ」の方が断然大きいです(でも不満は無い)。
そしてサドル高は下がったけど、フレーム形状の影響で
乗り降りも「ビッケモブ」がしやすいです。
では、乗ってみましょう。
一言で言うなら「スムーズ&サイレント」
発進加速などの極低速域は今までの「ビッケモブ」がやっぱり力強い。
ただ、「ビッケモブ」はペダルの踏み込みに対して
「ウインウイン」とモーターの強弱音の変化も分かるのですが、
「ビッケGRI」にはそれがありません。
音もパワーも「ウイーーン」っと一定(に感じる。)
そしてモータ音も静かです。(回生時は少し大きいけど)
負荷が掛かった時でも「ビッケモブ」より静かで快適。
静かでトルク変動も少ないため乗り心地もよく、
回生ブレーキも中々いいです。(満充電時には回生しないけど)
気付いたのが「スピード(最高速度)はそんなに出ない」という事。
前輪モーターの苦手な低速域を補うためにギヤ比を
低速に振りすぎた感があります。
ビッケモブで「2」の変速なら、「ビッケGRI」は「2.4」くらいの速度感覚です。
「3」の位置でも速度が出ないので、
「4」があるんじゃないかと変速機を回してしまうほど。
「ビッケモブ」は低速(時速10キロ程度まで)元気で、中速(15キロ程度)から
アシス卜の低減を感じ、高速(20キロ低度)でアシスト終了
といった状態ですが、「ビッケGRI」では発進加速が弱く、
低速はやや弱め、中速は元気だけど、「3」でもシャカシャカ気味で、
意外に進んでいない。
そしてやっぱり気になる坂道(かなりの坂道)発進、
「ビッケモブ」は瞬時にアシスト開始してくれますが、
「ビッケGRI」は「どっこいしょ」ともたつく感覚。
出だしだけは「もっと頑張って!」とモーターに言いたくなります。
※2018年モデルで発進加速も改善されました。
あっ、普通の坂の登坂力は「ビッケモブ」と同等以上にあります。
ただ我が家の周りの環境はかなりの坂道。
この道路が坂道のレベルを物語ってます。
このアスファルト路面ではきちんとタイヤに駆動がかかる
ビッケモブがいいです。
まあ、前輪モーターで今まで言われている通りの
メリット・デメリットは健在ですが、
サンヨーのエネループバイクより2世代分は進化してますね。
おまけとして妻のショートインプレをお届けします。
「なんか変」・・・そりゃ、前輪モーターですから今までの電動とは感覚が違います。
「ここが硬い」・・・ベルト駆動でビシッと張ってるのでペダルの逆回しは重いです。
「ブレーキがカックンカックンなる」・・・回生ブレーキが効くとそう感じます。
「ハンドルが近い」・・・「ビッケ2」とハンドル形状が違い、近くに来ます。
でも自転車を使うときには「グリ」を使う事が多いので
乗りやすいんでしょうね。
質問等ございましたら出来る限り回答いたしますので
お気軽にお尋ね下さいませ。