神川輪業ブログ
BLOG神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
これであなたも品番マニア(ヤマハ編)
2017年8月14日一昨日、昨日とお伝えいたしました「これであなたも品番マニア」
いよいよ最終回のヤマハ編です。
ブリヂストン「アシスタDX」、パナソニック「ビビ・DX」の同等機種をヤマハで言えば
「PASナチュラXL」、品番(ヤマハは「型式」という)はPA26NXL
では、こちらも品番の詳細を。
PA26NXLの「PA」は「PAユニット」の事。2014年頃までは「PMユニット」を採用
PA26NXLの「26」は「26インチ」の意。「24インチ」なら「24」となります。
PA26NXLの「NXL」は「ナチュラXL」の意。「ナチュラM」なら「NM」となります。
これだけですので簡単に思えるでしょ?
ブリヂストン編の最後に「ヤマハが一番理解しにくい」と書いたのにね。
実はこの簡単な品番がやっかいなんです。
PASナチュラXL(PA26NXL)は今年のニューモデルですので問題ありません。
ロングセラーモデルの「PAS シティX」で見てみましょう。
品番はPA20CX、これが2017年モデルの品番です。
で、2016年はというとPA20CX。あら?
2015年もPA20CX。あらら。
他の機種はどうでしょうか。
PASミナ・・・2017年モデルは「PA26M」、2016年も2015年も「PA26M」
PASアミ・・・2017年モデルは「PA26A」、2016年も2015年も「PA26A」
PASワゴン・・・2017年モデルは「PT16」、2013年からずっと「PT16」
そう、ヤマハは年数や何代目かを表記していないので、
品番からは特定しにくいんです。
これ、販売店側は結構大変で商品管理するのに大体は品番を使用するのですが、
品番だけだと新型か旧型か分からない・・・(JANコード管理なら楽ですが)
シティXが来年も「PAユニット」を採用したらPA20CXのままでしょうね。
じゃあヤマハはどうやって年式を判断するの?となりますね。
ヤマハは「号機番号」という独特のナンバーで識別します。
※インターネット経由で確認しなきゃいけないので少し時間がかかる。
ユーザーさんにとっては、品番よりも号機番号の方が重要です。
故障して部品だけ取り寄せたい場合、号機番号だけ控えておきましょう。
いかがでしたでしょうか、夏休み特別企画「これであなたも品番マニア」
他にもフレーム番号やバッテリーのロット番号など、まだまだ紐解いていくと
「なるほど~」ってのもあるんですが、それはまた別の機会に。
これであなたも品番マニア(パナソニック編)
2017年8月13日昨日はブリヂストン編をお伝えしましたが今日は「パナソニック編」
ブリヂストンの「アシスタDX」の品番は「A6DC37」でしたね。
パナソニックの同クラスモデル、「ビビ・DX」は「BE-ELD633」(26インチ)
と言う品番です。
「BE-ELD633」
最初の「BE」はあまり気にすることはありません。
パナソニックの人も「BE-」はあまり言いません。
以前は出荷時の状態が段ボール箱の状態(7部組)は「BE-○○○○」、
組車(9部組)は「KE-○○○○」を使っていたのですが、
カタログ上(保証書上も)「BE-○○○○」でした。
ボックスの「B」と組(完成)の「K」でしょうか。
ELD633の「EL」は「ユニット(モーター)」タイプ。
※現行は「ELモーター」、先代モデルは「ENモーター」、回生タイプは「EK」です。
ELD633の「D」は「DX」の意。「ビビ・EX」なら「ELE633」となります。
ELD633の「6」は「26インチ」の意。「20インチ」なら「0」となります。
ELD633の「最初の3」は「3段変速」の意。「5段変速速」なら「653」となります。
ELD633の「最後の3」は「ELD63」の3モデル目の意。
※初代なら「ELD63」、1回目のマイナーチェンジは「ELD632」となります。
ブリヂストンと違い最後の数字が年式を表しているのではないのですが、
パナソニック取扱いのある自転車店さんで慣れている方なら品番言っただけで
部品手配可能です。
ただ、ブリヂストンと同様、当てはまらないのもいくつかあります。
ハリヤは「BE-ELH242」が品番。
DXと同様な「式」に当てはめると「ELH672」となるはずなのに…
「ジェッター」もですが、スポーツモデルはフレームサイズ(シートチューブ長)を
品番に組み込んでますね。
「242」はシートチューブ長42cmの2モデル目と言う意味。(たぶん)
少し他の機種も見てみましょう。
3輪車の「ビビ・ライフ」はELR83・・・「R」がライフの事で、「8」は18インチ。
「ギュット・アニーズ・DX」はELMA032・・・「MA」がアニーズで、あとは簡単。
「モビファイブ」はELHF75・・・「HF」がモビファイブの事で、「7」は27インチ、「5」は5速
「ビビチャージ・A」はEKA63・・・「EK」が回生モーター、「A」はそのままですね。
DXの「D」は簡単ですが、モビファイブの「HF」は難しいですね。
「F」がファイブの意味ですよ。(先代のモビエイトがENHEなので)
今年発売の「BP02」なんてELZC63ですから「ZC」は何?ってなりますね。
さて、ここで余談。
カタログなどでは「BE-ELD633」と数字で終わるのですが、
上の画像のように実物の自転車には「T」などのアルファベットが付きます。
「T」は茶系
「R」は赤系
「S」はシルバー系
「V」は青系
というカラーナンバーなんですよ。
更に余談。
独立前に勤めていた会社の平均年齢が高かったので(聞き間違いも防げる)
「D」はディーではなく「デー」、
「T」はティーではなく「テー」と言っておりました。
「ティモ・DX」のELDTなら「イーエルディーティー」ではなく「イーエルデーテー」
となります。
カラー表記が「T2」なら「テーツー」ですね。
この使い方はパナソニックの人にも通じます。
明日(かどうかは未定)はいよいよ最終回のヤマハ編。
予習しておいてもいいですよ。
これであなたも品番マニア(ブリヂストン編)
2017年8月12日お盆期間中なので自由研究ネタを1つ。
大体の自転車(というか商品)には一般の方向けの「商品名」と
作る側・売る側向けの「品番」という2つの名前を持っています。
電動自転車の世界で例えばブリヂストンの「アシスタDX」、
26インチモデルの品番(ブリヂストンは車種略号という)は「A6DC37」
メーカーから正解を教えてもらった訳ではないけど、たぶんこういう意味。
A6DC37の「A」は「アシスタ」の意。「フロンティア」なら「F」から始まる。
※アルベルトも「AL」や「AS」と「A」から始まります。
A6DC37の「6」は「26インチ」の意。「20インチ」なら「0」となります。
A6DC37の「D」は「DX」の意。「ベーシック」なら「B」となります。
A6DC37の「C3」は「C301バッテリー(ヤマハ製12.3Ah)」の意。
※自社バッテリーは「B」、ヤマハユニットは「C」、パナユニットは「D」です。
※301というのは25.5V×12.3Ah=300Wh(ワットアワー)クラスの意味
A6DC37の「7」は「2017年モデル」の意。「6」なら「2016年モデル」となります。
ただ、当てはまらないのもいくつかある。
アシスタベーシック(26インチ)は「A6B16」が品番。
DXと同様な「式」に当てはめると「A6BD16」となるはずなのに…
リアルストリームミニ(20インチ)は「RS2C37」が品番。
こちらも「式」に当てはめると「RS0C37」となるはずなのに…
他にも「アシスタワゴン(AW1C37)」や「アシスタビジネス(B6UC37)」
「アシスタユニ20インチ(A2UC37)」など例外(というには多い)モデルもあります。
実は2~3年前まではヤマハユニットしかなかったのでシンプルな品番でしたが
自社ユニットに加え、パナソニック製も採用してきた辺りから複雑になりました。
パナソニック編(素直な品番の付け方)やヤマハ編(一番理解できない付け方)も
乞うご期待!
試乗、試乗、試乗、更に試乗。
2017年8月11日今日は9:00の開店と共に「ビッケモブ」と「ビッケグリ」の
試乗→ご商談が4組連続で15時までありました。
それぞれのライフプランがあって、好みがあって、予算があって…。
同じ自転車選びでもそれぞれ違って面白いですね。
皆様、お暑い中お越しくださってありがとうございます。
試乗時のお子さん達の楽しそうな笑顔がいいですね。
そして、昨夜から組み立て始めたご注文分の「アシスタDX」が
ようやく組立て完了しました。(まだペダル付いてないけど)
今年イチオシの電動自転車でイチオシのカラーです。
ピンクですが購入者は男性。
今回はいつもみたいな組立て時の画像が無いのですが、
手抜きせずにしっかり組立てしているのは、ビッケを試乗に来た方々が
(たぶん)見ていますのでご安心くださいませ。
垂水区の坂道もグイグイ走ってくれますよ。
明日のお渡しが楽しみです。
タイトルが思い浮かばない(パンク修理+α)
2017年8月8日購入(当店ではない)して1年3か月ほどでチューブ交換となった
パナソニックの電動子乗せ自転車の後輪です。
原因は空気圧の低い状態で使用していたことによる「揉まれパンク」。
タイヤとチューブが擦れあってケンカしたら負けるのは薄いチューブの方です。
よく、「どれくらい(の期間)で空気入れたらいいの?」と聞かれますが、
これがなかなか難しいです。そもそも女性や子供等、力の弱い方の場合、
どんなにポンピングしても適正にならない事も多いです。
虫ゴムと空気入れが良い状態でしっかりと空気を入れたら、2か月くらいは大丈夫です。
さて、1番上の画像ではパンク以外にも1ヵ所不具合がありました。
見て分かる通り、内装変速ハブに「ガタつき」が出ています。(ウソです見えません)
実はけっこうあるんですよ、この症状。
内装3段変速の持病の1つだと私は思っています。
1年ちょいでの発症は早いですね。
ガタつきが少ない場合、異常を感じる方は少ないですし修理するのに
後輪外して、ローラーブレーキも外さなきゃいけないのでそのままにしている
自転車店さんも多いです。
※こういうのって誰が悪いんだろう。
部品供給したシマノ?、組み立てたパナソニック?、納車前点検した販売店?
それとも発見した私?
とりあえず早めに発見、調整できてよかったです。