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「スマートコントロールブレーキ」が「スマートコントロールブレーキⅡ」に進化した

2017年9月21日

当店のブログでも度々取り上げている「スマートコントロールブレーキ」。

 

 

2011年頃からブリヂストン・ヤマハのチャイルドシート付き電動自転車に

採用され、何かと話題になりました。

ヤマハは2017年モデルから他社製ブレーキを採用し、

26インチの「PAS Kiss」以外は使用しなくなりましたね。

 

 

私が見た中でこのブレーキ、今までに3回は小変更しております。

問題が多かったのは初期型で、2型3型はブレーキの減りが早いぐらい。

2016年以降の4型モデルはほぼ問題なし。

※ステンレスリム採用車は2型以降ほぼ問題なし。

 

 

ただ、1つだけ気になる所があって、可動域が狭いので

ブレーキシューを最後まで使い切ることが出来ない事。

 

 

新車時からの初めての交換は最後まで使い切れるのでいいのですが、

2回目以降はブレーキシューと同時にリムも削れるので、

どんどん使用できる期間が短くなります。

 

 

このため私はブログで「2~3mm幅広のリム採用してくれ~」

と言っていたのです。

 

 

で2018年モデルからブリヂストンが取った対策ですが、

リムは変えずにブレーキ本体に手を入れていきました。

 

 

早速、比べてみましょう。

 

 

左が2018年の新型、右が2016年の4型(私が勝手に言っている)です。

見にくいのですが、パンタグラフのリンク部分が長くなっているのです。

これによってブレーキシューの最大つかみ幅を狭める事が出来たんですね。

 

 

左が2018年の新型、右が2016年の4型で、3mmほど幅が狭くつかめます。

 

 

効果としては幅広リムと同じですね。

かかるコストはブレーキ改修の方が圧倒的に安く済んだでしょう。

 

 

これはメーカーにとっても、使用者にとっても良い変更です。

 

 

 

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