神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
Rustyな自転車
2020年2月23日一昨日遭った車との接触事故で腰が少し痛みます。
用心して距離をとって停止していたのですが、
想定外の動きをされては対応できませんでした。
話は変わって、やっと髪を切りました。
家に帰ると義父と妻もそれぞれ髪を切っていてビックリ。
昨日、「1年半乗っていない(とお父さんが言うと
お子さんが「2年だよ」と横やり)」
という電動自転車を修理でお預かりしました。
電動自転車で年単位で乗っていない場合、
真っ先に私が確認するのは「バッテリーの状態」です。
長期保管しているとバッテリーが自然放電しすぎて(深放電と言います)
充電しても復活しない場合があり、交換=費用が高くなるからです。
バッテリー交換となったら容量にもよりますが、いきなり35,000円~
の修理となります。
で、今回はバッテリーは屋内保管していたとの事で
空ではあるものの深放電まではいってないようです。
とりあえず充電してみます。(簡易診断では問題なさそう)
次に自転車を見てみると「錆」があちこちに出ています。
チェーン、スタンド、ブレーキワイヤ、ブレーキキャリパー等々。
屋外保管だとしょうがないですね。
状態の悪いチェーン、ブレーキワイヤー、ブレーキキャリパーは
要交換です。
さて、バッテリーが充電されるまで3時間ほど、
他の自転車の作業をしていました。
無事充電が終わり、自転車に装着し電源ON!
とはいきませんでした。ONできない。
実はこれは想定内なんですが、端子部が「緑青」という
青緑色の錆で覆われていて通電不良です。
ただ、電源が入らないことには端子部が悪いのか、
スイッチが悪いのかわかりませんので、
端子部を「やすり」で軽く削って導通回復を試みます。
(やすり掛けする事は「発熱の原因」という事でメーカー的にはNGです)
ある程度奇麗になったかな。
で再びバッテリーを装着して電源ON!
うん、電源入りました。
さて、ここでバッテリー残量表示に気づいた方は凄い!
先ほどまでバッテリーを充電していたので本当なら5つ
LEDが点灯しないといけないのですが「空」になってます。
(ちなみにバッテリー側の残量ボタンでは5つ点灯してます)
これは端子部を「やすり掛け」しても正常には電気が
流れていないという事なんです。
バッテリー-コントロールユニット-スイッチ間の通信不良ですね。
はい、端子部も要交換です。
(端子交換は5年以上経った電動自転車にはおススメの作業)
そして最後はタイヤ。
空気が抜けて潰れた状態でしたので年数から考えても
前後ともに交換したほうが良さそうです。(2013年モデル)
他にも多々メンテナンスしたい所はあるのですが、
とりあえず、タイヤ(とチューブ)、ブレーキワイヤ、ブレーキキャリパー
チェーン、バッテリー端子の交換で20,000円くらいでしょうか。
お客さんにお見積りとして提示をしたいと思います。