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過剰なパンク対策で失ったもの

2018年5月28日

こんにちは、神戸市垂水区の自転車屋「神川輪業」です。

当店のお客さんからも「カナガワ」さんとか

「カガワ」さんとか言われますが、「カミカワ」です。

 

 

さて、ツイッターにもつぶやきましたが、

昨日、パンク修理した自転車があまり賢い方法ではない対策でしたので

お伝えいたします。

 

 

 

まあ、お客さんが悪いというより販売した店が悪いんですけどね。

※自転車もそのお店のPB商品です。

 

 

自転車を利用する上で一番嫌なのがパンクですよね。

で、持ち込まれた自転車には次の対策がされていました。

 

 

1. ゴムの厚みを増して耐貫通性をアップしたタイヤ

2. 0.9㎜→1.2㎜と厚みを増した強化チューブ

3. チューブ内にパンク防止剤を注入

 

 

これだけやっても結局パンク修理に来てるんですから効果は・・・

ちなみにパンクの原因は異物が刺さったのではなく、空気圧が

低かったために起きたタイヤとチューブの摩擦による「揉まれパンク」でした。

 

 

自転車に施されていた対策のそれぞれのデメリットを教えましょう。

 

 

1. 重くなります。そして指で押しても空気圧の判断が出来ません

2. 重くなります。 0.9㎜→1.2㎜ぐらいじゃ空気入れなきゃ一緒

3. 重くなります。 穴を塞ぐ効果も期待できない(修理に来てるんだから)

 

 

重さはお客さんも認識していて

 

 

お客さん 「この自転車(走りが)重いのよ」

私 「こんな重いタイヤ付けてたら走りませんよ」

お客さん 「タイヤが悪いの?」

私 「タイヤは普通の厚みで十分です、パンク防止剤も要りません」

私 「それで走りが軽くなりますし、月1の空気補充で揉まれパンクも防げます」

 

 

この方は重い自転車を使い続ける事で自転車に乗ること自体が苦痛に

なっているようでした。

とりあえず役に立たなかったパンク防止剤入りの重たいチューブから

100g以上軽くなったので少しは重さも改善するはずです。

 

 

皆さん、ホームセンターや大型自転車店で自転車を購入する際に

「パンクに強い!」といった事がセールスポイントの自転車は

空気圧が判断しにくくパンクしやすい、そして走りが重いので要注意です

もちろん「パンク防止剤」も入れなくて問題ありません。

 

 

走りが軽いシティサイクルならぜひお任せ下さい。

 

 

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