神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
こんな自転車屋はダメだ
2018年1月29日「バック拡げ」という自転車用の工具があります。
自転車業界でも賛否両論の工具ですね。
私は使わないので持っていません。
好き嫌いで言うなら嫌いです。
今日はその適切に使われていない「バック拡げ」についてのお話しです。
(何回か過去に書いてますけど)
昨日、「後タイヤがバーストした」という依頼で修理引取りに行きました。
女性のお客さんだったのですがホントにバーストしてました。
その時にまず気付いたのがタイヤの方向性が逆だった事。
(パナソニックの自転車にブリヂストンロゴのタイヤがついているので
1度はタイヤ交換したという事です)
まあ、このタイヤは方向指定まではしてないのでそんなに影響はないでしょう。
ここからが本題、車輪を外す時にいつもなら固定しているナットを2~3回転くらい
工具で緩めてあげれば、後は手で緩むんですけどこの自転車はそれが無い。
緩めたら妙にフレーム後部が広がっている訳です。
拡がったという事はフレームが曲がったって事で意外と大きい問題です。
証拠が残ってました。
おそらく「バック拡げ」を使ったんでしょうね。(インパクトレンチでガガガっと)
リンク先のホームページにも目立つようにこう表記されています。
「アルミフレーム、電動車・ベルト車・外装変速機の自転車には使用しないでください。
また、小径車などのチェーンステーが短い自転車には…」
そして、私が作業している自転車はアルミフレームの電動車です。
さらにこの作業を行った自転車店があの…、
そう多くはない垂水区の自転車屋、ここで公表するのはやめておきましょう。
ですが、納車時の取扱説明もあまりしない、
タイヤは逆につけ、フレームを壊す、そういうお店がある事は事実です。
影響が少ないとしても歪んだアルミフレームは元に戻りません。
自転車屋が楽したいために自転車を壊す。
情けない話です。
皆さんも是非「バック拡げ」、検索してみて下さい。