神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
内装3段よりも内装5段がいいのか?
2015年3月23日最近、内装5段ギヤを採用した自転車も増えてきましたね。
内装変速は外装変速と違い、チェーン外れの心配もないですし、
メンテナンスもほとんど不要。もう、一般車には必需品ですね。
で、今までの3段と5段ですが、3段が5段に増えるんだから
坂道もより楽になる!
と思っていらっしゃる方多いと思います。
実はそこに罠が仕掛けられているんです。
シマノが掲載している下記のグラフをご覧ください。
内装3段は△で、内装5段は●で表しております。
段数の「1速」の所、上から○・△・□・◇の順になっていると思います。
ココがミソなんです。ギヤの軽さ重さを表しているんですが、
段数の多いはずの内装5段ギヤの方が重いんです!。
つまり、1番軽い変速「1」の状態では、段数の多い内装5段の方が
上りの坂道ではキツイということなんです。
(内装3段より(平地重視の)高速走行向きという位置付け)
厳密にはペダルのギヤと後輪のギヤの歯数によっても変わってきますが
同じギヤ比なら内装3段の自転車の方が上り坂に強い!
という面白いことになっているんです。
では内装5段ギヤは坂道が全然ダメな自転車か?というとそうではありません。
ペダルの所のギヤを小さいものに換えるか、後輪のギヤを大きいものに換えて
低速方向に振ることで内装3段よりも「より楽に、より速い自転車」にする事が可能です。
でも「アルベルト」等のベルト駆動の自転車ではこういった調整ができませんので、
5段変速車の場合、チェーン駆動の自転車をおすすめします。
自転車のギヤ比を考えるとワクワクしちゃいます。
去年記事にした「GD値」も要は同じ考えですね。