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自転車の通販を運送業界目線で考える

2015年3月15日

インターネット通販で自転車を買う

 

安く買えるし、家まで届けてくれて便利ですよね。

購入者もかなり多いと思います。

 

しかし、配達してくれる運送会社は自転車を運びたくないのが実情ではないでしょうか

ここ数年運送業界はターニングポイントに来ています。

5年ほど前までは「送料安くしないと他に頼んじゃうよ」と依頼主主導でしたが、

今は「送料も高くても払いますし、日付指定とかしませんのでどうかお願いします」と

運送会社に力があります。

 

こうなった要因は色々ありますが、

 

まずは働き手不足

キツイ・危険・給料安い、で運送業界は若い人はあまりおらず団塊世代が中心ですが

一気に定年でいなくなってしまいます。

どこも人材の確保に苦労しているようです。

 

次に物量の増加

通販時代の現在、小さい物から大きい物まで購入しますよね。

そりゃあ荷物も多くなりますよ。

特に、関東行きの荷物や関東からの荷物はパンク寸前だと聞いたことがあります。

 

その他原因

以前まで、大手の運送会社も積極的に個人宅への自転車運送を行っておりました。

しかし、「再配達の多さ」に悩まされ始めました。

そりゃそうですよね。子供乗せ電動自転車の場合、フル装備で40kg近く、しかも

巨大な荷物を届けに来たのに、不在なら持って帰らなきゃいけないんです。

もちろん、また持ってこなきゃいけません。

 

 

このため、関東地域の自転車配送の取り扱いをほとんど辞めてしまったのです。

(法人の場合や地方は比較的大丈夫みたいですが)

今は中小の運送会社が配送しているようですが、マンパワーが足りないのと

物量が多いのは同じ条件だと思いますので、いつまで持つかの我慢比べでしょう。

 

佐川急便がアマゾンの配達から手を引いたのも苦労の割にお金にならない

と思ったからでしょう。

 

自転車もそうだと思います。自転車を積むスペースに他の荷物を積めば

もっと利益が出るでしょう。

 

 

これから数年後、通販で自転車の購入は出来るのでしょうか。

出来たとしても通販会社がそれぞれで自社トラック便を持っていないと

厳しい気がします。

 

 

運送会社の人たちを大切にしないといけませんね。

 

 

 

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