神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
改悪された「ビビSX」の後ブレーキ修理
2026年5月22日「購入した自転車店が閉店してしまい他店で修理したけど
調子が悪いので見て欲しい」とのご依頼がありましたので
先週、お預かりに行ってきました。
パナソニックの「ビビSX」で、健康公園から東垂水をほぼ毎日
往復しているご使用状況でした。
ご存知の方も多いでしょう、垂水健康公園↔やまや(酒店)間は急な坂道。
下りのブレーキへの負担はメーカーの想定外レベルだと思います。
(前輪も交換されてました(リム摩耗が原因かは不明))
で、後ブレーキの効きが悪くなったので他店で4月に修理したそうです。
しかし、1週間ほどで再び効きが悪くなり、再度その店へ行くも
「こんなものですよ」と言われたとの事です。
まずは後ろブレーキの現状確認。
ご自宅についてすぐに「あっ、こりゃダメだ」とわかりました。
標準でφ90㎜の放熱フィンが付いているブレーキなのですが、
お店での修理時にフィンレスブレーキにダウングレード交換されてます。
90㎜の放熱フィンでも耐えられなかったブレーキをフィンレスでは
当然、あっという間に熱で劣化します。(焼けるレベル)
私も以前、制動力が落ちた通勤用電動自転車の後ブレーキ(φ90㎜の放熱フィン)
をフィンレスで実験した事がありますが、同じように1週間で制動力落ちました。
垂水区の坂道恐るべしです。
今回の方も修理したお店に再度行ったものの、「こんなものですよ」と
言われたらしいのですが、なぜか追加でブレーキワイヤーを交換される。
「こんなものですよ」なら交換しなくていいのに。
という事でお客様にご提案。
・もう一度後ブレーキを交換させてください
・タイヤの溝もないので一緒にタイヤも交換しましょう
(費用は当然高くなるが、別々に作業するより1回で済むので工賃が抑えられる)
で、使用する後ブレーキがこちら
放熱フィンφ100㎜仕様のブレーキです。
左の銀色の部分が放熱してくれる頼もしいやつ、右は「放熱?なにそれ」
標準の90㎜と10㎜しか変わらないのにそんなにいいの?と思うでしょ?
耐久性(耐熱性)が全然違いますよ。
ちなみに新品時のブレーキの効きはフィンレスも90㎜も100㎜も同じです。
90㎜でも2年持った(2023モデルのビビSXなので)
フィンレスは1週間だった
100㎜はどのくらい持ってくれるのか…。
午前お預かりして、夕方お渡し時にお客様にきちんとご説明いたしました。
「焼けて制動力が落ちた状態よりは良くなりましたが、元々が
ガツンと止まるブレーキではないので期待しすぎはダメです。
より効きの良いブレーキ(BR-C3000や3010、6000)もありますが
部品代も結構上がりますので、
こちら(100㎜フィン)でしばらくご使用してみてください。
また、前輪もアルミの車輪だと(あの坂道では)
ブレーキゴムの摩耗が早すぎますので理想はステンレスの車輪です」と。
4月にも結構な費用が掛かったと思いますが、1か月で更に同様の
後ブレーキ交換に追加でタイヤ(とチューブ)交換、
更には修理引取・配達代も加わるので軽く1万円を超える修理には
なりましたがご理解を頂き、スムーズに作業出来て良かったです。
「タイヤとブレーキはケチったらダメ」でございます。


