神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
パナソニック「ベロスター」のチェーン異常
2026年2月9日チェーンがおかしい、前後ブレーキが効かないという事で
パナソニック「ベロスター」の持ち込み修理がありました。
ベロスター、当店で販売した台数よりも修理した台数の方が圧倒的に多い
不思議な自転車です。(ヤマハがPASクレイグで内装3段にしたのは◎)
さて、チェーンがおかしいとなれば、まあやることはひとつ。
チェーンカバーを外してチェックです。
チェーンカバーをとるとテンションプーリーがグニャっと曲がってます。
(テンションプーリーって部品だけど、このモデルはテンションはかけてない。)
大ギヤとチェーンの咬み合わせもよくない。
後フリーギヤの引っ掛かりはなさそうなので、オーバーホールは必要ない。
今回はいわゆる「5点セット交換」です。
汚れがすごい。
みなさん「チェーンには注油が必要」ってご存知の方が多いのですが、
付けすぎ(塗りすぎ)は良くないんですよ。
余分な油分が飛び散って周りを汚したり、砂やほこりが付着しやすくなります。
注油後にはウエス(ボロきれ)などで余分な油分をふき取ってあげましょう。
チェーン、テンショナー、ギヤなどを外して掃除します。
きれいになったでしょ。
モーターマウントボルトの増し締めもしておきましょう(結構緩んでます)
で、後輪のスプロケット交換のため後輪も外します。
ついでに後ブレーキも見てみましょう。
ブレーキも油汚れがすごいです。
でもこれは注油したというわけではないんですよ。
後ブレーキには専用のグリスという油分が注入されており、
それがブレーキ時の熱が上がりすぎると溶けて流れてしまいます。
熱が逃げやすいように放熱フィンが付いているのも多いのですが
「ベロスター」はコストダウンのためか放熱フィンなしのブレーキ。
坂道の多い垂水区では下り坂であっという間に200℃くらいになります。
当然グリスは溶けちゃって、ブレーキ時にすごい音が出ます。
今回はもう交換しちゃうのですが、音だけならグリス補充で治ります。
でせっかく交換するなら放熱フィンのあるブレーキにするといいです。
フィンなし→90㎜フィン→100㎜フィン→122㎜フィン→140㎜フィン…
と大きくなっていくのですが122㎜フィン以上は値段がぐっと上がるので
100㎜フィンのローラーブレーキに交換します。
制動力はそれほど強いわけではないのですが(というかフィンなしと一緒)
熱にはかなり強くなります。温度があまり上がらずグリスも溶けにくいです。
すごいよ放熱フィン!
このあとは後スプロケットも交換し、新品チェーンも取り付けしました。
前ブレーキの効きが悪いのはゴムの摩耗でしたので新品に交換し、
その他あれこれメンテナンスしてお渡しいたしました。
「走り」も大切ですが「止まる」の方がもっと大切ですからね。
ベロスターの調子が悪い方は早めに購入店さんで点検してもらいましょう
もちろん当店でも修理受け付けておりますのでお気軽にご連絡くださいませ。



