私が中古電動自転車をオススメしない理由

馴染みのお客様から「電動自転車を中古で買ったので組み立てて欲しい」

と連絡がありました。

 

メーカーや機種名はわかりますか？

と尋ねたらパナソニックのENZ035だと教えていただきました。

自転車は段ボール？で届き、サドルと前輪が外れた状態のようです。

 

私はそれを聞いてかなり不安になりました。

ENZ035＝2014年モデルの「EZ」というモデルです。

それだけでもバッテリーどうだろう、各部の劣化はどうだろう

となります。

 

日没ごろにお預かりに行きまして、前輪取り付けと、

鍵の取り付け、それから全体点検の依頼がありました。

 

パッと見はきれいだったのですが、バッテリーを確認すると

長押しで3つ点灯。

うーん、バッテリー寿命です。これだけで5万円くらい。

 

とりあえずお客様にバッテリーの状態をお知らせして

バッテリー注文する方向でお預かりし、

翌日以降に正確な修理金額をお知らせしますと

お預かりしてきました。

 

で翌日。

自転車を点検前のプレ点検（そんな呼び方ある？）してみると

まあ、悪い部分が出てくる出てくる…

 

・チェーン・ギヤ回り摩耗大　15,000円

・前後ブレーキゴム亀裂　5,000円

・後タイヤ摩耗　7,000円

 

他にもあるでしょうが途中で止めました。

「この自転車は乗っちゃダメだ」

チェーンなんかサビをごまかすために塗装してるんですよ。

 

 

全体画像もどうぞ

 

 

前の使用者さんはこの状態で乗っていたのかな？

どんなハンドリングなんだろう。

 

さらにこの自転車、カラーコードは「Y」

つまり、イエローなんです。

塗り直しているのね。どうりでパッと見はきれいだったのね。

フレームだけに終わらず、ハンドル、スタンド、レバー、

前後キャリア、クランクとぜーんぶテカテカ。

 

 

お客様に電話をしました。

悪い部分の箇所と金額、塗りなおされている事

「購入金額からさらに8万円以上かかりますので、

これから先は「いばらの道」になります。今ならまだ止められます」と。

 

お客様は笑ってこうおっしゃってました。

「安物買いの銭失いですね。子供と相談してまた連絡します。」

 

購入金額（と送料）がいくらだったのかはわかりませんが、

傷は最小限で抑えられたと思います。（いや、かなり痛いと思う）

 

 

中古の電話アシスト自転車はバッテリーの状態の問題が大きいのですが、

それだけではなく、全体も隅々まで確認する必要がありますので、

中々のリスクがある点をご承知おきください。

 

 

続く（のか？）