神川輪業ブログ BLOG

神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!

最近ちょっと気になること

2025年8月2日

自転車には指定されているタイヤサイズというものがあって、

適合するならスポーティなものから業務用的なタイヤ、

カラータイヤなども選べます。

 

で、電動(アシスト)自転車には重量や駆動力に耐えれるように

電動向きのタイヤが数多く出ているのですが、当然金額は高め。

でも、当店では安全面と耐久性を考えて電動自転車には専用、

もしくは対応しているタイヤを使用しております。

 

最近、当店に修理で持ち込まれるちょっと古めの電動自転車に

シンコーというメーカーの「デミングL/L(SR078)」というタイヤが

駆動輪に装着されているのを多く見るようになりました。

 

このタイヤ、当店では電動自転車にはまず使用しないタイヤです。

さらに駆動輪に装着することは絶対にない。

 

なぜ使用しないかというと

・耐久性が悪い(減り早く、ひび割れも出やすい)

・タイヤに剛性感がなく、グニャグニャ感あり、漕ぎも重い

 

という理由です。

電動ではない軽快車(ママチャリ)を2台用意して、

1台にはデミングL/L、もう1台にはブリヂストンのロングレッドや

パナレーサーのCTスタイルを履いて乗り比べると

「こんなに違うの?」というレベルで体感できると思います。

そんなロングレッドやCTスタイルも電動自転車には

ほとんど使用しません。それぐらい電動自転車の駆動輪には

耐久性が求められる。

 

ご自身で購入してDIYで作業されているのか、

どこかの自転車店さんが作業しているのかわかりませんが

やはり電動自転車にはしっかりしたタイヤがいいですよ。

 

 

最後にデミングL/Lを使う事もある例

〇22インチの子供車の場合。(女の子向けの変速なしとか)

・値段がぶっちぎりで安く、どの問屋さんも持ってる(入手性高い)

・子供車は長距離走る事がほとんどないので耐久性は無視できる

・子供車は乗っている期間が短いので対候性(亀裂)も無視できる

・重量も体重も軽いのでグニグニ感も出にくい(かもしれない)

 

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