神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
電動3輪自転車の変速機修理
2022年7月9日ミナミヌマエビ水槽で稚エビが誕生してました。
1~2mmの小さい体ながら見た目は既に立派なエビ。
もっと増やして色んな水槽のお掃除をしてもらう計画です。
私のスマホカメラでは撮影出来なかった…
変速不良でパナソニックの電動3輪自転車「ビビ・ライフ」を
お預かりました。
3速走行時に急に「2」になったり、変速機が動かなかったりといった
症状が時々出るようです。
まずは簡単に見れる所から確認します。
変速位置の確認、プッシュロッドの確認、変速ワイヤーの確認
を行いましたが問題なし。
ここまで来たらもう変速ユニットの問題だと思うので
お預かりしました。
2輪の電動自転車は変速ユニットへのアクセスは
後輪さえ外してしまえば簡単ですが、3輪の場合はそうはいかない。
まずは右後輪を外し、作業をしやすくします。
外すと言ってもブレーキワイヤーは繋げたままなので
「ずらしてフレームに結束バンドで吊っておく」状態です。
そうしてようやく変速機と左後輪をゴソっと外します。
チェーンやテンショナーが少し「知恵の輪」です。
外した左側はこんな感じ。
変速機と左後輪がパイプで繋がっています。
まずは左後輪とパイプを外します。
何とか外れました。
次はパイプから変速機を外します(変速機からパイプか?)
やっと外れました。
ここまで来ればあとは簡単ですが、
左後輪↔パイプ↔変速機を外すのにちょっとした工具が必要ですし、
力も結構必要なのでお店によっては断られるかもしれませんね。
で変速機内部の確認。
変速機を車軸に固定するE型リングが摩耗で浮いてます。
これが変速不良の原因でしょう。内装3段変速では
時々ある故障ですね。ハブナットの固定が緩かったり、
ガタがあるとなり易く、今回も変速機側ナットの締付が緩かった。
一応内部の遊星ギヤの破損等もチェックしましたが問題なし。
E型リングの交換で済みそうです。
ここまで取り付けたら試乗で状態確認。
うん、変速不良は改善しました。
で完成。
3輪自転車の変速機修理は自転車修理の中では大変な部類です。
修理部品なんて100円するかしないかですが、2輪自転車と比べ
何倍もの時間がかかりますのでその分工賃が高くなります。
作業を依頼する際にはついでにタイヤ交換とかブレーキグリス補充も
頼むと工賃も節約できるし、お店側も売り上げ上がるしで
心良く対応してくれるかもしれませんよ。