神川輪業ブログ BLOG

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「軽い方が良い」とはいえない事もある

2022年5月24日

昨夜、妻が急にダイドーの自販機に行きたいと言い出した。

以前私がどこかで買った「ミウ レモン&オレンジ」

気に入ったらしく、風呂上りに飲みたくなったとの事。

とは言え、そう簡単にダイドーの自販機なんかある訳ない

と思っていたら当店の近くにあった。(アプリ検索便利)

 

 

 

フェイスブックネタと被りますがお許しください。

先日、「PAS SION-U」の後タイヤ交換をした時の

雑感です。

 

 

「PAS SION-U」は軽く、コンパクトで跨ぎやすいので

シニア世代に人気のモデルですが、今回作業した新型を

間近で見るのは初めてでした。

 

 

 

 

パンクでご来店されたのですが、

タイヤの状態がかなり悪く、交換となりました。

 

 

販売店さんのシールをみると1年経っていなかったです。

お客さんも「えっ交換?去年買ったばかりなのに?」と

思われたかもしれません。

 

 

実は装着されていたタイヤはオープンサイド(スキンサイド)

といって横のゴムがほとんど無い、「軽さ重視」の物でした。

走行性能が求められるスポーツ自転車の世界では当たり前の

タイヤですが、一般用途には耐久性の面であまり向きません。

 

 

とは言え、

パナソニックでは「ビビ・L」等でも採用されていますし、

ブリヂストンでも以前は「ハイディB(Ⅱ)」にも使用され、

パンクの嵐でした。

 

 

タイヤサイドのゴムが無いとちょっと空気圧が低かったり、

縁石に擦ったりするだけでも大ダメージに繋がります。

 

 

 

 

上の画像、×印に見える所は裂ける寸前です。

 

 

そしてタイヤの溝パターンがこれまたあんまり向いていない。

 

 

 

 

ボコボコしているタイヤのパターンをブロックパターンと言います。

これ、舗装路では摩耗が早いです。

 

 

30-40代女性ユーザーの方が1年弱で山(溝)がほとんど残ってない。

※使用距離は不明ですが、長持ちとは言えないと予想されます。

 

ボコボコによる微振動も多く、ドロヨケなどが

共振してブーンと音が出る事もあります。

 

 

ブロックパターンでも舗装路なら下の画像のような

真ん中が繋がっている方が向いています。

(繋がっていなくてもブロック間が狭いならほぼ問題ない)

 

 

 

まあこのタイヤは重いので採用しなかったのかも。

 

 

 

「軽さ」を売りにしている自転車は何かを犠牲にする事が

ありますので、購入検討中の方はお店の人に

「この自転車で注意する所はありますか?」と確認しましょう。

「PAS SION-U(20インチ)」は良い自転車なのでしょうが、

タイヤの耐久性に「ムムム」という点がありますのでご注意ください。

 

 

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