神川輪業スタッフによるブログ。自転車屋の日々を発信しています!
PASバビー アンの修理が多かった1日 ①
2022年2月10日このブログは「神川輪業」のフェイスブックにも
投稿されるようになっているのですが、
私の尊敬する先輩メカニックが、
時々コメントを下さるのがとても嬉しいです。
いつかまたジョイントでお仕事できれば最高です。
さて、お電話で修理ご依頼の際、会話だけで大体の
不具合が想像できるのですが、このご依頼は電話だけでは
「何だろ?分からん」という状態でした。
ご依頼内容は
「ハンドルが小回りできない、何かが引っかかっている感じ」
自転車はヤマハの「PAS バビーアン」との事でした。
自転車をお預かりに行き軽く確認した所、
ヘッドを締過ぎたような感じでハンドルが重く、
オートバイで例えるならステアリングダンパーが最強状態。
外観からは特に問題もなく、フォークの曲がりもないために
ぶつかってるって訳でもなさそうです。
昨日急にひどくなったそうですが、
症状自体は前からあったようで気になります。
ま、持って帰ってみてみましょう。
まずはスタンドと連動するハンドルロックが悪さしていないか
ワイヤーを緩めて確認しましたが問題なし(というか改善せず)
となるとヘッドですね。
前チャイルドシート、ハンドルポスト、
ハンドルロックのカバーを外していきます。
(この時点では調整で直せてその日の内にお渡し出来る
と考えてました。)
何か削れてるような粉があります。
近づいてみます。
金属粉ですね。
ベアリングのボールかリテーナーだと確信。
ナットも外します。
リテーナー破損してます。
原因として考えられるのは
新車時からヘッドの締付が強すぎたのかなと…(結構あります)
ずっとゴリゴリした状態でベアリングの負荷が大きく、
ボールかリテーナーが悲鳴を上げたのでしょうか。
まあ、部品交換するしかないです。
そして画像は無いですが、前リムが割れる寸前でした。
PASバビーがPASバビー アンにモデルチェンジンジし、
通常の前ブレーキになった時から懸念していたリム割れが
ついに出始めました。
お客さんにヘッドベアリング破損の件とリム割れ寸前なのを
お伝えし、修理の了承を頂きました。
リム交換の件はまた後日投稿したいと思います。