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パナソニック「ビビ・L」を組み立てる

2021年3月14日

今回は久しぶりの組み立て、調整の投稿です。

ここ数年パナソニックの「ビビ・DX」を購入いただいていた法人さんから

「3月末までに納品出来て安くてバッテリー容量の大きいやつ」と

ご連絡を頂き、8Ahバッテリーの「ビビ・SX」を提案したものの、

なんやかんやで12Ahバッテリーの「ビビ・L」になりました。

 

 

 

さて、パナソニックの電動自転車はほぼ完成された状態で入荷します。

 

 

 

 

これは参考例の「ハリヤ」です。

これだけ出来ているので形だけならあっという間に組立てできるのですが、

各部を点検しながらじっくりと調整していきたいと思います。

 

 

まずは前輪を外します。

 

 

 

 

前輪の振れ、ハブベアリングのグリスの状態などを見ていきます。

「ビビ・L」の前ハブは軽量化のためにアルミニウムを使用しています。

 

 

 

 

タイヤも見た目は「ビビ・SX」と同じパターンながら、

タイヤサイドのゴム部分がほぼ無い軽量版です。

当然チューブも肉厚1.2mmではなく1mmの普通のチューブです。

軽さと引換えに低圧状態には弱いので、しっかりと空気圧管理をお願いします。

 

 

前輪の調整が終わったらハンドルの位置、前ブレーキの調整、

カゴの締め付け確認などを行います。

 

 

この「ビビ・L」の売りは「軽さ」なので「ビビ・DX」と比べて

各部にアルミニウムが採用されています。

 

 

 

 

リヤキャリヤ、スタンドもアルミニウムなのでチャイルドシートは不可。

 

 

では後輪側も確認、調整していきましょう。

後輪を外す前にチェーンの張りをチェック。

 

 

 

モーターギヤとテンションプーリ間が60

~70mm指定なのですが、ちょうど中間の65mmに調整されています。

ヤマハユニットは適正範囲内で強めに張っていますが、個人的には

このパナソニックの方法が(抵抗が少なくて)いいと思います。

私はさらに緩めて67mm狙いに再調整していますが…。

 

 

ちなみにチェーンにも「軽さ」へのこだわりが出ていまして

通常のチェーンよりも細い外装変速用を使用しています。

 

 

 

 

耐久性はもちろん通常の電動自転車用に比べて落ちると思いますが、

「3」の重いギヤでガシガシ踏んでいくような使い方でなければ意外と平気。

 

 

後ブレーキも放熱フィンのないタイプを

採用していますがここは通常のタイプでも良かったのではと

個人的には思います。(実は軽さではなく、コストの関係?)

 

 

 

 

そうそう、ただ「軽さ」狙いな訳ではなくて、

反射板には暗さと振動を感知してピカピカ光るオートライトが付いてます。

電源ON時には必ずヘッドライトが点灯する仕様になっているので

被視認性にも注意が払われています。

 

 

 

 

あっ、後輪を忘れていました。

 

 

 

 

前輪同様にしっかり確認、調整いたしました。

 

 

で完成。(まだペダル付けてないけど)

 

 

 
充電したバッテリーを装着してスイッチの確認と

ライトの光軸も合わせます。(上向き過ぎな事が結構ある)

 

 

 

「ビビ・L」はタイヤの空気圧に注意を少し払う必要があり、

ガンガン使う中高生の通学に最適!な自転車ではありませんが、

軽快な走行感はご年配の方や女性にもおススメな1台です。

 

 

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